1235話 なぜかいい感じ

朝は「計画をしないからうまくいく」講習会。


終了後にお昼ご飯を兼ねた懇親会。


講習会のポイントは「自分がやっていると思っていることではなく、実際に本当にやっている事実」を見極めることは力になり、動きを呼ぶということ。


懇親会でもやはりそれに話題が集まる。


ということは、今やっている「と思っていること」がけちょんけちょんに否定されて、実態が暴露されるということである。


自分の「思い(こみ)」を大事にしていれば「いちゃもん」になるが「ほんとうのこと」に意識が向いていればそれは可能性に化ける。


「おおお、なるほど!」という反応になる受講される方に、講習の手応えを感じる筆者であった。


野江に飛んで、未来さんの演劇塾へ。


終わって懇親会。


今日で4回目の講習であるが、終わっての飲み会がまったく変わった。今日やった演技に関して延々、延々、延々、延々話しているのである。


といっても、講習ではまだセリフは入ってないし、シーンの練習もしておりません。


イメージした役を分身として取り出して、その分身を傍らに彼・彼女を紹介し、質問を受ける、というワーク。やっているうちに漠然とした「分身であるその役」の3D映像が、だんだんリアルになったら、再度合体して、今度は役の身体性で質問をうけ、答えるというワークをやっただけ。


「何かの役を演じた」のではなく、「その役を身体で感じた」のである。


その時の感触、感動、感じたことを延々、延々、延々、延々話しているのである。


演技について、生き生きと語る役者さん(や受講生の方々)の反応はうれしい。テクニック習得型ではなく、未知の自分との出会いを狙った講習である。


とてもいい感じである。



懇親会を中座して江坂へ。


Y田君の試合である。


結果だけを見れば「惨敗」ということになろう。


終わって深夜のサイゼリアで食事会。


実は、金曜日に全く新しい型に変える提案をした。それは今後3月、半年、一年がかりではぐくんで、練り込んでいくような方法である。しっかりとした手応えとともに、未知の部分の手探りを含む。


それらの可能性を確かめる今日の試合でもあったのだ。


試合の後半ほど「それ」は顔を出し、彼はプレーそのものを心からスリリングに楽しんでいた。


だから、負け試合なのにああだった、こうだったと話が途切れない。今の勝ち負けではなく、これからずっと上達していけるための練習であり、試合であったようだ。


とてもいい感じである