このブログで語ること
人は意識や頭脳では動いていません。頭脳で行動をコントロールはしていません。その勘違いを見つけて、頭脳主導でない新しい自分と置き換えていくと、想像を超えた自分の身体智と出会います。
その追及の試行錯誤を続けていくと、いつしか野口整体創始者・野口晴哉追走の道と交わってきたことに気づきました。整体も武術もスポーツも生活もあらゆるものが形を変えて目の前に再登場してきました。そうは読んでもらえないでしょうが、このブログは私なりの整体論なのです。
災害防災関係のブログはこちらに移動しました
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あわせてよろしくお願いします。
シン・トレーニング講座配布資料1
今回は、今書きかけている「柔芯連動法シン・トレーニング」の講習の際に事前に資料として読んでもらったり、配布しようと考えている「教材」の最初の部分です。続きも来週以後に掲載していく予定です。
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人の身体能力というのを、ものすごく簡単に引き出すことができる方法があります。
表面的・部分的な身体意識を、背骨を中心とした芯の連動に置き換えることで、それは可能になります。成功するほど「疲れない」「柔らかい」「反射がよくなる」「悩まない」ようになります。
あまりにもあっけなく変わるのはなぜかと言えば、現代人はもともと持っている能力にしっかりとブレーキをかけてしまっているからです。ないものを身につけるには時間がかかりますが、ブレーキをはずすのには時間がかかりません。
これまで一部の武術の達人のような方がなかば無意識にそうなっていた状態に、同じとは言えなくてもぐっと近づく方法。
それが、【柔芯連動法シン・トレーニング】です。
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【柔芯連動法シン・トレーニングで動くと】
人に背骨に手を添えてもらうだけで、たとえば10回にも届かない回数で太ももがパンパンに張ってくるスクワットが、笑顔で20回やっても平気になってしまうのです。
同じ現象は腹筋運動でも背筋運動でも腕立て伏せでも起こります。何百名という方に繰り返してきましたが、効果の出方の強弱はあっても変化しない方は一人もおられません。
そしてその「背骨中心の筋トレ」をやると、どなたも首も肩も背中も腰も「生まれ変わったように柔らかくなった」といわれるのです。
同様に、前曲げ横曲げ開脚などの「柔軟体操」も背骨に手を添えてもらうと、今まで無理だと思っていた角度までみるみる曲がったり、」手が床に着いたり、つかなかった頭が足や床についたりといった現象がこれまた全てといっていい方に起こります。
そしてその運動で特にストレッチされていない首や肩などの部位が、これまた「生まれ変わったように柔らかくなった」のをみなさん実感されます。
そして、背骨に手を添えてもらうことで背骨に意識(気、という言い方もできるかもしれません)が集まった、背骨中心の身体の使い方で一般的な筋トレや柔軟体操をやっていると、背骨中心に全身が連動する「猫のような身体」が、背骨に手を添えてもらわなくても取り出せるようになります。
その一連のトレーニングプログラムや背景にある考え方を「柔芯連動法シン・トレーニング」と呼び、その効果は一般的なトレーニングに革命的な変化をもたらすだけでなく、あらゆるスポーツや武道武術、ダンスや歌唱などの身体表現、楽器の演奏、書道などの芸術まであらゆる「人の営み」に及びます。
このテキストは、その「柔芯連動法シン・トレーニング」の基本になる考え方や背景などを未体験の方に理解していただくために書き記しました。
もしあなたが、この「柔芯連動法シン・トレーニング」(シン・トレ)の講習を受ける機会があれば、このテキストに事前に目を通しておくことで、より深く学び体得していただけると思っています。
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【トレーニングの目的はパフォーマンスを上げること】
筋トレ、ストレッチ、体幹トレーニングなどなどは、本来パフォーマンスアップのために必要なことをやっているはずです。そこにあるのは、足らないものを足せば能力は上がるという発想です。筋力が足りないから鍛えようとか、柔軟性が足りないから増やそうという発想です。
現在の身体に足りないものを足して、パフォーマンスを上げようという考え方で基本的には間違いないように思えます。でも筋トレをしても、ストレッチに励んでも大してパフォーマンスは変わらないということもえてしてありがちな話です。
もしも何かのパフォーマンスを上げたければ、もちろんその「何か」の反復練習を積み重ねるのはもちろんですが、その練習を実行する身体そのものの「チームワークをよくしておくこと」なによりそれが必須ではないでしょうか?
【身体のチームワークを良くするにはどうすればいいか】
チームワークの悪い身体で何かに励めば、上達が遅くなるだけでなく、結果として部分に負担をかけ、さらに身体の偏りを助長して、けがや故障につながってしまうことさえあります。特にスポーツの世界では、けがや故障が当たり前のように起こっています。
柔芯連動シン・トレ(ーニング)は、足りないもの少ないものとして「身体各部分のチームワークを上げる」ことによって、結果的に何かのパフォーマンスを上げるという発想を基本にしました。
どうやればチームワークはよくなるでしょうか?
チームスポーツなら、結果を出すために有望な選手をスカウトしたりトレードしたりすることはできます。ですが、人体では簡単に部品を取り換えるようなことはできません。
また、野球チームでキャッチャーとして入団した選手を、外野にコンバートするようなこともあります。でも人体の場合は、腕と足を入れ替えるようなことはできません。もともとその守備位置にふさわしい機能を持ったパーツが、何億年の進化を経て定まっていると考えた方が合理的です。
今いるメンバー、つまり身体各部分にあるパーツは、進化を経てもっともその場所にふさわしいベストメンバーであるということを前提に考えます。
選手と守備位置は決まりました。では、どういう方法を使えば、身体各部分の能力を効率よく協働してその総合力を発揮させられるようになるでしょうか?
場当たり的な、その場しのぎの方法ではよくないということは感覚的にわかります。つまり、より根本的、根源的なものをよりどころにするほどいいということになります。
そこで、人間だけを見ないで、大きく生き物全体を見て考えることにしましょう。
次号へつづく
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「柔芯連動法シン・トレ」と「とろける整体」東京講習配布資料
普通の筋トレや柔軟法を柔芯連動法(シントレ)で生まれ変わらせる
2017年9月18日 東京講習
【目的】
みなさんの身体のチームワークをよくすることで柔軟性を上げ、疲労を抜き、パフォーマンスを上げる
【動作目標】
部分的、頭脳的な現代人の身体を、脊椎動物共通のよりどころ、「脊椎」(脊柱 脊椎神経 任脈督脈 とかげ脳)中心の全体的・無意識主導的動作に変えていく。
=特定の筋肉や過剰な意識のような「部分主導」「部分負担」を軽減させていく。
結果として「全体の連動」「全体への負担の分担」になり、それは「他者との共鳴」「共振」が増加していくことにつながります。
シンプルには「脊椎に波が通っている」というきわめて「動物的な自然」な状態に近づける
「猫化」を目指す(ネコ化です、化け猫ではないです)
【方向性】
頭脳の命令意識を低下させる=体の自発的な条件への対応・変化を増やす。
=今までの頭脳中心の、部分的な思い込みの疲れるフォームを減らしていく
【シントレ 実習ルール】
〇小さくスタートする。力を抜いてスタートする。変化が生じたらすかさず乗る。
〇ガン見を「中心視覚」=鼻見に切り替えていく。
〇リセットカウントで頭脳を、「数を数えること」に縛り付けて、身体にあれこれ命令しないようにする。
〇背骨の波化を感じて、変化に乗っていく。(背骨に意識を集めようと「しない」)
〇補助者がいる場合は、補助者に背骨を「透かして見られている自分」にする。
〇波は足裏足元(地下)から始まるので、足から動かす。足からの波を感じる。(天井)
〇疲れる前に止める。疲れた時には頑張りと部分無理になってしまっていて、身体のチームワークは低下してしまっているから、チームワークがいい間に止める。体には「いい動きの記憶」が残る。
【9月18日に追加でやりたいこと】
〇柔芯連動法促進、「秘伝の足裏テーピング」
〇伸脚不動体
〇伸歩自動歩行
〇伸脚ひっくり返し=伸脚介護
〇通したければ受けろ 合気上げ=合気ぶら下がり
〇ねじりの運動応用 ねじりパンチ
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★『とろける整体とシントレをものにする五か月講座』
9月30日(土)コース開講!
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五か月講座8月内早割りのお知らせ
10月から始まる五カ月講座のご案内です!!
8月中お申込のお得情報もありますので、下記までずずーっとどうぞ☆彡
【1】とろける整体をものにする五か月講座
「とろける整体」ができると文句なく楽しいです。
人を押したり揉んだりして「気持ちいいね」とお礼を言われるだけでもなんだか楽しいですが、疲れて固まっている人が、強く押しているわけでも揉みほぐしているわけでもないのに、軽く手をのせているだけのようなのに、ふにゅーっと「りきみ」が抜けてとろけていくのです。
とろけたところを動かしてもらうと、こりやひっかかりが感じられなくなってくるくる回りだす、軽快に動きだす。「あれっ」という受けている人の顔を見るのがとっても楽しい(笑)
では習得は難しいかというと、実に早いのです。特別なエネルギーが放射できるように、超人的な修行を積んだり、秘密のマントラを唱えるなどということとは無縁なのです。
同じほ乳類を見わたしても、基本的にどの動物もとろけたように柔らかいのです。子犬や猫の抱き心地を思い出してみてください。人間だけが固いところに不自然に引っかかっているのです。
人も同じほ乳類です。中は芯がつながりながらも、ぐにゃぐにゃに柔らかいのです。中から本来の弾力を引き出してくるだけなのです。
意識的に作為的にやると、とてつもなく難しいのです。無意識に主導してもらい、体にやってもらうようにすると実に簡単なのです。
この「とろける整体」を初級として、「つなげる整体」という中級、「つらぬく整体」という上級が用意されています。
より整体を深めたい人も、まずはこの初級五か月にどうぞ。
講座の内容は
●人をとろかせる能力を引き出す進化体操のやり方
●練習相手がいなくても毎日練習できる部位別一人整体
●やり方を習わなくてもできる逆転の練習法
などを盛り込みます。
曜日などは、10月からのコースは今期とは一部変更になっていますので、よく見て確認をお願いします。
○整体やマッサージなど人を癒す側なのに、自分が疲れてしまう人
○一通りはできるようになったけど、そこから次の一歩がないという人
○西洋医学的に説明されている以外の切り口で、人の体や動きを観られるようになりたい人
という方に特にお勧めします。
【とろける整体をものにする五か月講座】
≪初級≫
日曜日コース
10月16日・11月20日・12月18日・1月15日・2月19日
月曜日コース
10月17日・11月21日・12月19日・1月16日・2月20日
【2】進化体操五か月講座
〜動きを根本から改善する五か月講座として開講〜
今回は、進化体操でなくてはまず出会えない「動き」をテーマに「動きを根本から改善する五か月講座」として開講します。勿論それが「進化体操の指導者養成」にもなっています。
主な講座内容は
●進化体操の指導者として、活動できるような基礎を徹底講習
●無意識を味方につける!あらゆるスポーツや芸事に使える「常識外れの練習方法」を一挙に習得
●人の動きのレベルを一気に上げる目からうろこの「感覚とイメージのワーク」多数
などです。
スポーツ選手・競技者・コーチ、ヨガなどの健康運動をやっている人。整体やマッサージなどのレベルを上げたい人。プロボクサーからピアニストまでが驚いた「その日から使える技術の数々」を学びたい人。それも、けがや故障で悩んでいる人。練習そのものに熱中できない人。上達している実感がなかなか持てない人。。。。
特に特に大歓迎です!!
力めなくなる。力感がないのに力ができる。余分な力みがどんどん消えていく。思いがけない反射運動が出る。無理が無理とわかる。いい動きがわかる。
それが進化体操をすると得ることのできる「動き」です。
【進化体操五か月講座】
≪水曜日コース≫
10月5日・11月2日・12月7日・1月11日・2月1日
※1月はお正月なので二週目に変更です。
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【受講料】
とろける整体五か月・進化体操五か月とも
○進化体操など講座経験過去1年5時間未満
80,000円
○進化体操など講座経験過去1年5時間以上
70,000円
○連続受講・再受講
60,000円
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早期割引
8月中のお申込・入金で上記受講料より5,000円割引
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【複数コマ受講の受講料】
2コマ受講で、プラス20,000円
3コマ受講で、プラス30,000円
【定員】
各日12名です。継続受講の方がおられるので、予約が埋まっているクラスもあります。希望の方はお早めにお申し込み下さい。
【会場】
新大阪健康道場(地図はコチラ→★)
〒532-0011 大阪市淀川区西中島4丁目2-8
YS新大阪ビル301
【講師】
新大阪健康道場 津田啓史
プロフィールはこちら→http://goo.gl/EJG8Fi
特典
(1)メルマガ「詳説 とろける整体入門」(現在31話配信)を50話分(予定)で一冊にまとめたものをテキストとしてプレゼント
(ワードなどのファイル状態。プリントアウト本は印刷費必要)
(2)申込された時点から定期クラスや進化体操一日講座、セミナーや合宿など割引受講可能!
例:定期講座1,000円引き
【講座のお申込み】
こちらのフォームからお申込み下さい。
http://goo.gl/nOjJ5F
【講座へのお問い合わせ】
こちらのフォームからお問い合わせ下さい。
http://goo.gl/B1lDdn
失業の危機か
新大阪健康道場はきわめて健全に進んでいると思う。
社会に貢献する方向に向かっているかという物差しを当てた場合である。
その仕事を、いい世の中にしていくと考えると、その道筋というのは、究極は「その仕事がいらなくなる方向へ進めばいい」ということになる。
あらゆる犯罪と交通違反がなくなれば警察はいらなくなる。
放火も失火もほとんどなく、まれにおこっても家人近隣だけできわめてボヤのうちに消火されてしまう世の中になれば消防署はいらない。
あらゆる生徒が、自分で能力開発を行い、勉強をするようになれば、学校の先生はいらない。
「俺がいないと回らない」という方向は実は失敗なのである。その職業が目的としている状態がかなっていき、そのために提供するものが少なければ少ないほど成功した度合いが高いといえる。
整体だってそうだ。その先生の整体を受けないと健康を維持できないという人を増やすということは、まことに不健康である。だから伝説の名人・野口整体の野口晴哉師は、「治療は捨てた」と言い、活元運動を整体協会の根本にされた。
新大阪健康道場の最新の「整体体操」である進化体操のもっともおすすめのやり方は「腰とろ 腹つな」という。
自分で腰やおなかに触れてながら、ゆっくりと姿勢を変え、部位が動いていくように指で追っていくというものになった。
悔しい。この方法を練習してもらうと、私が直接首肩肩甲骨背中に「とろける整体」をかけるよりも、はるかに短時間で効率よくしかも深く、こわばりが解除される。
だから、私が整体をする際にも、この「一人でもできる方法」の押さえどころを押さえ、同じ手順で進行している。その方が効果が高いから。
私の方がもちろん上手だけれど、それでも私の手をご自分の手に変えていただけば自分で自分に整体できる方法になる。腰や腹や足の付け根という「自分で簡単に手が届くところ」がメインになっている。
つまり、整体を受ければ受けるほど、受けなくても自分でできるというものを身につけていることになる。それが証拠に私自身が「腰とろ 腹つな」は、ここ10年でもっとも「せっせと自分でやってしまう度合」が高い
と、書いた直後、特急列車のがらすきの指定席で、さっそくおなかに触れながらやってしまった。4分。首が肩がやはりいっそうくにゃくにゃになった。
料理人がもっともお客さんにおすすめの料理が、あまりにもおいしく飽きない。、毎日自分で作って食べてしまうというような状況だということである。さらに言えばレシピを公開して、お客さんが自分で作って食べられるようにしている、ということである。
整体を受けに来ないですむ整体をメインにし始めている。さて半年一年後にどうなっているんだろうか。失業しているんだろうか。楽しみである。
進化体操&とろける整体
受講希望の方はブログから
http://ameblo.jp/sinkataisou/
整体には「3」が効く
整体で触れる際の指を、できるだけ三点でとらえるようにして大化けしました。
※「3」については下記のブログを参照してください。
進化体操ブログ
http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-12144904473.html
ものの数十秒触れたら、受けている人がとろける。これは今までも同じです。が、とろけた中になんとも言えない気持ちのいい芯の伸び縮みがあって、とろけて。伸び縮みして、寝返りして、という無意識反射運動が、10分前後も止めなければ続くようになりました。
もちろん誰もがなるわけではなく、進化体操なども合わせて練習している人ほどそうなります。
前記した整体の「ワンタッチ」の効果が、より深く届くようになりました。時間的にも長くなりました。その背景に、何があるかと探しました。すると相手の人の身体を立体的にとらえている感触が大きくなったことがあるように感じています。
人はその自覚する情報の90%を、視覚から取り入れているそうです。目です。
視覚という情報のとらえ方をあらためて分析しました。目というのは、一番手前にあるものしか見えません。壁の向こうは目にとっては「ない」のです。
耳にとっては、防音壁でないかぎり壁の向こう側も、音さえすれば「ある」のです。見えなくてもあるのです。ただし、音がなる、つまり動きのないものは「ない」ことになります。
鼻・嗅覚にとっては、時間というものはあいまいです。においさえ残っていれば、そこにいないものも、いたことが分かります。
犬を散歩に連れていくと、前の犬がやったおしっこのにおいをかいだのち、自分のをひっかけて上書きしています。
時間も輪郭もあいまいですね。食べられる食べられない、敵味方といったことが明確になりそうな嗅覚です。
視覚に戻ります。視覚情報では「今」「目の前の」「一番手前にあるもの」が「ある」のです。
ということは、景色を一枚の絵のように切り取って見ていることになります。自分が動きますから、それが「絵」ではなく物体=立体だとわかりますが、情報の種類としては平面として見ていることになります。
その視覚を日常最も使う「五感」として採用している人間、またさらに文字情報という平面からの情報を大量にとっている現代人は、しらずしらずに感覚が平面化しているのかもしれません。
それで、人に触れるときに「3点」という条件をつけることで、立体である相手の人を診ている感覚が、立体を見る感覚に補正されているのではないかと仮説を立てています。
立体・物体・人体を平面扱いしているのをやめ、ちゃんと立体・物体・人体あつかいすることで、いきなり整体の効き目が一ケタ上がってしまったかのように感じるぐらいすごくなりました。受け終わった人も変化の度合いが過去最高の倍ぐらいはあるといわれる人が多くおられます。
仮説は仮設。それがあっていようとおるまいと、三点でとらえると、立体的に相手がとらえられて、整体の効き目も、体操による心身の変化も桁違いに大きくなる。これは事実。まだまだ研究の余地を残している「3」。
今年の進展が楽しみです!
愛歯道
歯医者を変えた。
今のご時世、すなおに飲み込めないような嫌な、きなくさいことも多い時代だけれど、一方では次の時代に花開かせたい素敵な変化の兆しのようなものも増えてきた。
薬を出すのが嫌で嫌で、薬を使わないで病気が治せないかを一生懸命試行錯誤して「あいうべ体操」を作っちゃった今井一彰先生みたいな人が出てくるのもそう。
それが一部のマニアだけが知っている状態ではなくって、学校教育に入り込んでインフルエンザ激減につながって、それをNHKが朝の番組で取り上げる。(2月25日NHK朝いちで放映)うん、いい兆しだ。
これも一般的にはまだまだ知られていないことだと判断して書くが、歯医者さんも素晴らしい方が出てきている。
抜きたくない、削りたくない、金属なんか埋めたくない、という歯医者さんである。
「治療してなんぼ」ではなく「治療しないでなんぼ」という歯科医である。
削ったり埋めたりの治療で稼ぐのではなく、一生歯を残すことにシフトして、それで歯科医業を成り立たせようとしている歯科医である。かみ合わせから全身の関連で、整体師よりもよほど身体に精通している革新的な歯科医の方がいる。
というので、私も「地元で近くで上手だと評判がいいけれども、ふつうに削ったり抜いたりの治療する歯科医」さんを続けるか考えた。
そして偶然ネットで見つけた「まったく遠くて不便だけど、どうもあまり治療しないで歯を残す方向で進んでいるような歯医者さんに」セカンドオピニオンをいただきに行った。結果として、そちらの歯医者さんに通うことになった。
自宅から二時間かかる。(通勤の途中ルートから行けるので、実際には通勤ルート+35分でいけるけど)
何がその不便で遠い歯科に通う決心をつけさせたのか?
一言でいえばドクターの覚悟である。
「ちゃんと自分で磨くのが前提だけれども、それがあれば相当長期間今残っている歯は残せる」という歯科医側の覚悟である。
別の患者さんに伝えていた
「少々の虫歯があっても、ちゃんと磨いて(歯医者できちんとケアを続けている状態なら)おれば、そうそう悪くなるものじゃない、痛くなるもんじゃない」
というような内容の言葉。なんかわからないがするっと腑に落ちた。
「歯を磨こう」と思った。お勧めのはぶらしと研磨剤の入っていない歯磨きを買い求め、以後は90%ぐらいの頻度で一日10分以上丁寧に歯磨きをするようになった。ひと月半その状態が続いている。
ちゃんと磨いていると、歯医者さんにちゃんと磨けているかどうかを判定してもらうのも気持ちいいものである。
なぜ続いたのかを考えてみた。
根底に「今ある歯だけではもたないから、入れ歯にしますか、インプラントにしますか」という歯医者さんと「今ある歯を持たせましょう。そのかわりあなた自身でちゃんと一定レベル以上の歯磨きをしなければ、残すことはできませんで」の違いがある。
せっかくなら死ぬまで?今の歯を残せる方がいい。残すべしと決意されているのは藤井先生の方である。ちゃんと磨いておれば、おりおりに早めに必要な歯の延命処置を施していただけるだろう。
逆に言えば、ちゃんと磨かないで、どんどん虫歯や歯槽膿漏を進行させていくような口の中の状況を続けるなら、この遠い歯医者さんに通う意味はほとんどない。和歌山市内のすぐにいける下手ではないといわれている歯医者で十分である。
自主稽古をたっぷりやりながら、一か月か二か月に一回、師範のところに技を見ていただきにあがるようなものである。そこで新たなことを少し教わり、技を手直ししていただき、また次回まで励む。
進化体操やとろける整体の講習のあり方として、もっとも望ましいと思っていることを歯医者で経験するとは思わなかった。
そうか、俺は「歯道」「歯磨き道」の師範のところに弟子入りしたのか。
しかし「歯を残す」というところに立ち位置があるか「歯を治療する」というところに立ち位置が歯科医の方にあるかどうかで、自らの対歯科医に対する反応、生活習慣の改善がこれほど変わるのかというのに驚いた。
もう一つ、整体を施術し、進化体操を講習するわが身を振り返って大変参考になったのが「歯石を取ってもらう」体験であった。
毎日10分以上歯磨きをして迎えた二回目。歯磨き道師範(藤井先生)の判定は
「そこそこよく磨けておる。歯茎に引き締まりが見られ、結果として歯の根元の隠れていた歯石が顔をだしているから、今日それを除去してよろしい」(実際はこういう言い方はされないが、精神的にはこのように受け止めているのである)というものであった。
歯石の除去は歯科衛生士さんのお仕事。
まずは歯ブラシで歯を磨いてもらう。同じ歯ブラシなのに自分で磨く感触とはまったく違う。あたりが違う。いかにも歯がきれいになりそうである。実際に自分で15分磨いたときよりつるつるになった。
そこではたと気が付いた。藤井先生が総師範であれば、歯科衛生士さんは高段者の先輩か指導員である。これは先輩高段者に技をかけていただいている時間であったのだ。
高段者に技を掛けさせるから、心平らかにその技の受けを取り、歯磨き技の感触をつかみ取れ、という稽古であったのだ。
続いて歯石除去。機械でやるあれである。
結論から申し上げると、あれほど長時間丁寧に歯石を取っていただいた経験は過去になかった(筆者の狭い体験では)。
まったく痛くなかったのも初めてだった。
まったく出血しなかったのも初めてだった。
施術後にそのことを藤井総師範に申し上げると
「それは違うぞ。痛みがなく、出血がないのは、君が歯磨きによって歯茎の状態を自ら改善したからなのじゃ。これからもゆめ怠ることなく、歯磨き道に励むのじゃ」とのお答えであった。(くりかえすが、実際の藤井先生はこんな話し方はされません。私の心の奥底に響いた声を翻訳して書いております。)
しかしである。不肖の弟子、新参者にもかかわらずあえてここは総師範に一言申し上げたい。もしかしたら先生以下スタッフ一同お気づきではないかもしれないからだ。
この稿でくりかえし「治療しよう」というスタンスと「歯を一本でも多く長く残そう」というスタートラインの違いが全然違う未来につながるという意味のことを書いてきた。
見方を変えれば自分のことである。整体や体操指導を「病気を治すもの」ととらえるのか、「丈夫で活発で楽しい状態を一年でも長く維持させるもの」ととらえるかで技法も指導内容も全然変わるとことである。
押圧ほぼゼロでコリを解消する「とろける整体」は、単独のコリと対抗しないことによって生まれた。身体内奥の弾力に満ちた大半の部分と共鳴を起こすことによって、かき氷に蜜をかけるぐらい簡単に緊張が溶解したりする。(時々ガンコにとろけない人もあるが、これも舌の位置の修正でかなり改善することが分かった)
整体を学び始めたころから非常に長い期間、硬い部分をゆるめようとする見方が変わらなかった。
結果としてコリに指を当てるけれども、押しつぶそうとしないことで、やわらかいところにコリが飲み込まれるように消えていくのが可能になった。
過去の歯科衛生士さんは、歯石を敵として歯石と対抗していたのではないか。こちらの歯科衛生士さんは、歯石を取っているのだけれど、それはそのまま「歯の長生きのために」というのが密接不可分になっているのではないか。
歯石を見て削り取ろうとする意識だけの場合と、歯を残そうと思いつつ、歯石を減らしていこうというところに、微妙にタッチの差が生まれるのではないか。歯石を見て歯石を取る。歯を感じながら歯石を見て歯石を取るの違いである。
そういう部分が無意識にも技術の何かをちょっと変えているのではないか。結果的に長時間丁寧で痛くないにつながってはいないか。
コリだけを見ると整体は荒くなる。そこからの想像である。
歯の治療に行くのではなくて、歯磨き道・歯残し道に「入門した」という日本伝統芸能武道等の講習メカニズムにいつしかはまりこんでいたということに気付いたと書いた。
歯磨き道・歯残し道とは別のネーミングが浮上してきた。
「合気道」ならぬ「愛歯道」である。
そうか、俺は愛歯道藤井道場に入門したのか。
最近体操教室の途中にはさみ、習慣化を奨励している「あいうべ体操」も、実は丁寧な歯磨きとセットで、よりその目的にかなうという一面を持っている。
そのあたりも近いうちに書こうと思っている。
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