進化体操上達之秘訣

なんででしょうね。口語よりも文語の方が、思いを表現してくれるようで、文語体的書き様になっています。ま、国語に詳しいわけでもないので、なんちゃって文語なんですが。進化体操の実施上の留意点のようなことを書いています。指導者目指して勉強しているみなさんは、眼光紙背に徹して熟読を願うもの也。



最初より「正しい、レベルが高い」とされる動きをやろうとし、形を真似る。こと進化体操に限れば、その励み方は間違いなり。


進化体操は、その動きが出てくる、現れることを待つ訓練方法であり、現れる前に「正解らしき外見」を作ると、内なる発展の回路にフタをし、成長を妨げるものなり。


「穏緩発進」(おんかんはっしん)と造語し、最初から大きく動くことを戒めるのもそれ故なり。


しかるに、穏緩発進を唱えて講習し時よりも、さらに弱く小さく力を用いずしてスタートする動きが肝要なりと悟れり。


微細動、小動、発芽動などと呼び称するがイメージ近きなり。自然に発芽せし動きなればこそ、自然に枝葉は伸びるものなり。初めより枝葉繁るる動きを出すのは偽なり。造花なり。造花に命宿らず。


微細動、小動、発芽動より始めよ。それらおおむね緩慢動の体をなす。BK法にて数を増やさば、微細動・小動・緩慢動は、明確動、急速動、反射動、連動、全振動、全身動、通波動になれり。

その過程を一心に没頭し、楽しみ、変化起きればすなわち乗り、一切の作意をのさばらせず。それが進化体操の稽古なり。


作意にて、未だ時至らずにもかかわらず、次の枝をのばすこと悪しきなり。これを行う人、自然に発展する時、乗り損なう人なり。


以上のこと、「穏緩発進」にて講習を受けある人のために記す。より遅緩速度にて稽古し、自ずから出会う後半の自由闊達なる発展性を楽しまれたし。


この旨、特に重要なればGWセミナーでも時間をかけて講習するつもりなり。