385話 384話の続き

いやあ、どうもごぶさたです。月末になんとか会報の発送までこぎつけました。11月はほとんど更新できないで・・・。

しかしながら愛用のマックからはてなダイアリーにログインできないという事態は未だ改善されず。とりあえず、バイオに眠っていた前の前の続きをアップします。

女性にはかなわない、の続きです。



骨盤を開く快気法を終えた女性陣はというと・・・・これはもうまったく身動一つしない。もう、何にもしない。ただただ快気法の余韻に浸り、「快」を全身で味わっておられる(おもわず敬語になってしまった)

その瞬間に生きているのである。

男性は、何かをやらざるを得ない。身体の変化を確認することで、いまおこなった快気法の効果を確かめ、それによって己の行為に価値を付けようとしている。あるいは、ノートに要点筆記をして、忘れないように身につくように将来に備えている。あるいは、他の人が活動を始めないので、次までの時間をもてあまし、外を見て時間をつぶしている。

いずれにしても、無条件に「今」を生きていないのである。

女性は「今」を生き、男性は「将来を思って」「何をすべきか考え」て行動を決め、一方で同時に「過去にすがりつく」。

今の社会における男女のおける立場や教育などもあるだろうけれど、男性は理屈・頭寄りで、女性の方が体・本能寄りである傾向が強く感じられる。男性性は頭が主役で、理屈や理念で行動を制御し、頭で体(行動)を支配しようとしている傾向を感じる。女性は、頭も身体の一部で、より全体で生きている感じがする。

将来を考えることが悪いわけではないけれど、そのために今を犠牲にしたり、今を味わうことがなければ、その将来がうまくいかなかった場合に、あるいは将来を明るく空想できない状況に陥った時に、男性はかんたんにへこんでしまいそうである。

ニートの問題なんかも、そういう男性性がからんでいるのではないかと思ってしまう。

「オニババ化する女たち」(三砂ちずる著)なんかを読んでも、女性のすごさがかいま見える。男性が「丹田だ」「瞑想だ」「修行だ」とさわぐが、女性は例えば出産という自然現象の中で、(もちろん人にもよるが)宇宙との一体感とでも言えるような「至高体験」をする方がいるらしいのである。「あの経験があれば、その後何があっても生きていける」というような思いを出産を通して感じる(人もいる)のである。

男性はそうやった「無条件に」ただ「今」を味わい、生きることができないから、過去にすがったり、将来に託したりする度合いが強くなる。

同窓会、OB会なんかでも、男性は過去を懐かしんで「あのころはよかったなあ」と酒をくみ交わす。女性は「あの時は楽しかったね」といいながらも、今そのおしゃべりを楽しんでいるように見える。

男女の関係でも、別れたら女性はすぐに「過去」のことになり、男性はぐずぐずといつまでも未練を残したりして「過去のこと」にならない、と聞く(し、自分もそういう傾向だと思う)

筆者も例に漏れず、先日「和歌山市駅まえの歌のおねさん、二宮尊徳のごとく熱唱する」の話で書いた「高校の卒業記念に彼女からもらった卒業写真が収録されている録音テープ」なども、今も手元にある。

過去の遺物としてさっさと片づけたり捨てたりというふうにはならなかった。気に入った曲が多く入っていたせいもあるが、やはり「生まれてはじめてできた彼女にもらったテープ」というので、ぞんざいには扱えなかったという感じがする。

そうやって、かのテープを「ネタ」にして書いたので、車で出かける際に、車中の道中であらためてそのテープを聴いてみたのである。。

そしてもしかしたらそこに恐ろしい誤解があったかもしれない、という事実に気づいた。

ああ、恐ろしい。恐ろしくってとても書けない・・・。

甘く美しい青春の一こまは、実は筆者の鈍感さで、実は悲劇のテープだったかもしれないのである。恐ろしい誤解があったかもしれない、ということに気がついた。

う〜む。話せば短いが書くと長い。どうしよう。


この話は、昭和30年代に生まれた人でないとまずわからないであろうと思われる。このブログをまめにチェックしてくれているI田さんやW辺さんにはわけがわからないかもしれない。

サザンのコンサートでジャンピングのりのりのS澤君のお母さんには、とってもよく通じる話かもしれない。

商業的な書き物だと、こういう気を持たせた上で続きを書くのだろうけれども、そういうことをやっていると、またまた同じネタで4日5日かかることは目に見えている。そして、同一テーマの連載をしていると、かならず別のテーマで書きたいことが出てきて、そうすると前のテーマを書くことの意欲が削がれていく、というようなことは今まで何度もあったので、ここまで書いて続きは書かない、という暴挙で、この項を終えるのである。

すいません。