446話 ほっと一息

荒川選手、金メダルおめでとうございます。


トリノの空には世界各国からの激励波動と怨念波動が飛び交い、超絶技巧と怨念転倒があいつぎ、悲喜交々が行き交い、とにもかかくにも今大会日本初メダルはめでたいことである。


しかし、荒川選手の金メダルと、筆者の「会報作成の締め切り」というのは、直接関係はない。荒川選手が歓喜に浸ったからといって、筆者が印刷屋に行けるのは今日のお昼しかない。正確に言うと昨日のどこかか、今日の昼前後の4時間ほど。

ここを逃すと3月5日の月曜日までない。


しかし、現在作成中の会報が3月4月号だ、ということを考えると、3月5日に印刷している、というの非常にまずい。


ということで昨日一日ちゃぶ台の前に正座して(ってこれが筆者ならびにミュートの進めるライフスタイルである)せっせと作業に没頭する。


冊子形式になっているので、そのページ数はつねに4の倍数でなければ冊子にならない。


昨日夜になって、そのうちの1ページが唐突に「ボツ=次号回しの方がベターだ」になるというアクシデントが起こった。1枚欠けても4の倍数にはならない。別のボツ原稿に差し替えて切り抜け、何とか完成。


深夜に就寝したけれども、家族が続々と早朝のスケートを観戦するのに起き出すので、一緒に観戦。お陰で日本初メダル獲得の瞬間を視聴。


午前中に自宅で数名の方の調整をすると、昼前に印刷屋へ。宮街道沿いのカンプリさんである。高速コピー機2台を動かしながら、一気に手折りで冊子化するという昨年末に編み出した早技で、昼過ぎまでに500部の会報を完成させる。


カンプリ前の宮街道を左に折れると和歌山城前を通って自宅だが、右に折れるとあの「丸高ラーメン」である。


がんばった人にメダルのご褒美が神様からもらえるならば、がんばった僕には自分の稼ぎでチャーシューのご褒美があったっていいじゃないか、ということで迷わず右へ曲がって一ヶ月半ぶりに丸高へ。


昨年末S澤君送別会ラーメンツアー参加のみなさん、丸高のママも親父も元気そうでしたよ。チャーシューのボリュームもまったく変わっていませんでしたってことを、ここにご報告します。