451話 イナバウワー式なわとび上達法

今日昼からは快の学校の復習会だったので午前中から出かけなければならなかったのだけれども、お出かけ前のちょっと空いた時間に小2の真衣が

「とーと、縄跳び見てよ」

というので、自宅前で練習につきあう。


彼女は最近二重飛びができはじめたところなので、練習したくってたまらないらしい。


しかし、まいちゃんは、なかなか5回の壁が越えられない。身体運動研究が専門の親父としても、彼女の上達を手伝いたいものである。


縄跳びとういのは、じっくり眺めていると、まさしく腰椎5番の運動である。


筆者は、おもむろに真衣に言った。


「なわとびを置いて、足を前後に開くのぢゃ」

真衣、素直に従う。


「よいか、とーとが魔法の呪文をかけるから、そうしたらからだを、ぐぐ、ぐい〜っとそらすのぢゃ」


真衣、うなづく。


「では、いくぞ。せ〜の、イナバウワー」


真衣、荒川選手をまったく彷彿させないイナバウワー姿勢になること2秒。


「今度は左で、あ、せいの イナバウワー」


同じく2秒。


「では、飛んでみるのぢゃ」


筆者もおどろいたことに、それだけで、いきなり13回飛べるようになったのでした。
たまたま、ちょうどうまい具合に腰椎5番が正されたのでしょうね。