643話 来年は

K高校、男子テニス部顧問 I藤先生と「和風 武術風、故障知らずで練習が楽しくなっちゃうテニス道」の研究会を行う。


先日テニス部の練習に乱入して行った「内観体勢のひずみの強調修正による、筋バランス調整法を使ってのスキルアップの試み」(感想を転載したやつね)が好評で、「こりゃ、なんかものになりそうでんな」と話が進み、今宵は「こんな方法どうでっしゃろ、こんな方法もありまっせ」というのをI藤先生に実際に体験していただいて、取捨選択するというステップである。


テニスには素人の筆者が考えた「秘策」であったが、おおむね好評である。


しかし、それは畳の上の水練(ってほんとに畳の道場でテニスをやったのであるが)であって、実際に生徒諸君の身について花が咲いてこそ、「いいもんでんな」ということになるので、今はあまり自画自賛できない。


今一つ問題がある。公立の高校だからI藤先生が来年度も同じ高校にあるという保証はない、という問題である。


こればっかりはどうしようもないが、せっかく芽を出しつつあるご縁であるので、大阪府教育委員会の人事担当の方には、切にI藤先生の移動のなきことをお願いする次第である。しかし、学校名も先生の名もイニシャル匿名であるので、切にお願いしても届かないのが残念である。


イニシャル匿名にすることで、好き勝手書けるのであるから、これははずすわけにはいかないし、実名で書いたからと言って教育委員会の人事担当者の方が、これを読んで翻意するということもありえないだろうから、関係者一同、祈るしかないのである。


I藤先生の転勤がなかったにもかかわらず、このK高校男子テニス部の続報がない場合は、机上の空論、絵に描いたもち状態で、うまくいかなかった、ということである、


しかし、筆者としては「ほんとうにそのスポーツが心から楽しめて」「故障知らずで」「上達が早くて」「そのスポーツ以外の勉学、生活、その他もろもろまで好影響があふれんばかり」という学生の運動部の理想的なあり方、というものを実現したいので、びしばしと続報の書けるように、取り組みたいと思っているのである。