642話 品ぞろえ豊富

二月になってすでに一週間。3月もあっというまだ!というので、会員の皆さまに配布する三月度のスケジュールカレンダーをせっせと作成する。


今回は、スケジュールカレンダーの中で、「整体」のところと、「ヨガや快気法のグループレッスン」を色分けして見やすいように加工してみた。


だいたいに、筆者のスケジュール表はとってもわかりにくい。全てのスケジュールが頭に入っている本人が見ても「見にくいなあ」と思うのであるから、まったく予備知識なしにごらんになった方は、筆者に比して数倍の醜さであろう、ということにようやく気づいた筆者であった。


だってメインの活動場所だけでも和歌山・神戸・南森町・そして新大阪の道場と4カ所。その各所でヨガや快気法や整体武術や整体教室やニコニコタッチのグループレッスンがあって、グループレッスンの前後に短時間でも取れる日は整体のワクを取っている。火曜日などは一カ所滞在で移動はないが、朝から夜までに整体ワクが4つにグループレッスンわくが3つ。これがカレンダーの一日のスペースに開始時間〜終了時間の表示とともに表示されているのであるから、見にくいことはなはだしい。


一ヶ月分のカレンダーにぎっしりと項目と場所と時間が詰め込まれている。複数の人間の勤務シフト表のような雑然とした表である。


色をつけてみると、少しばかりは見やすくなった。


てな話を、整体と快氣法を受けに来られた、筆者のエレクトロニクス顧問のまさしさんに話をすると、たいへん興味深い話をしてくれた。


とある百貨店で、古今東西の「ジャム」の試食販売企画を立てた。そして世界の各地か日本全国からかは知らないけれども、合計で24種類のジャムを集めた。珍奇なものから、希少、高級、美味、絶品、絶妙なものが会場をにぎわした。


そして、参加者というか、お客さんも非常に多く詰めかけ、押すな押すなの大盛況であったという。大盛況であったが、肝心のジャムは売れなかった。


そして、別の日に、今度は三種類だけのジャムの試食販売会を行った。「上・中・並み」、「松・竹・梅」というわけである。


今度は販売コーナーは大盛況というわけには行かなかった。押すな押すなにはならなかった。売り場はたいしてにぎあうわけではなかったが、ジャムはすこぶる売れたという。


3味のジャムの場合は、お客さんは上中並、くまなく試食し、価格と味のかねあいの中で、納得してもっとも自分にフィットしたものを確信のもとに購入されたのであった。


一方、押すな押すなの24品では、すべてを試食したら、それでおなかは一杯になるし、途中で味はわかんなくなるし、どれが一番美味しかったかというのも決めきれない。24品制覇するのも一苦労だから、何品目かで終了という方も多かったようである。


したがって納得も満足も得られない。


結果、人は来るけれども、ジャムはさっぱり売れないのであった。


う〜む。なんか身につまされる話である。


なんでもあります!は結局「なんにもない」のと同じなのであった。