649話 男のすわり小便 2

男性器というのは、股間から前方へ突き出た水まきホースである。最初は膀胱内の水圧はマキシマムであろうから、ほとばしり出る(これは男女変わらないと思われる)しかし、最終局面になると、水圧は急激に低下するから、「じょじょじょじょじょ〜」とほとばしっていた小水は、「ちょろちょろ・・・」という情けない状況になる。

水流は水圧に応じた飛距離を得るので、最終局面における水流は、垂直落下に近くなる。


すると、その小水は、便器よりも離れて立っている場合には、床面に落ちる。

すると、見た目も良くないし、臭いもするし、清掃の手間も余分にかかる。

そこで

「今一歩前にお進み下さい」

というような掲示が、男性便器の目の高さに貼ってあったりする。


「今一歩進め。 君が思うほど、君の○○は大きくない」

という文言が貼ってあったことさえある。(ホントにこう貼ってあった)

しかし、この文言を読んで素直に前進する輩というのは、非常に少ないのである。それが証拠にどこのトイレでも「最終局面での垂直落下小水による床面汚染」というのは見られるのである。


この問題を見事に解決(ほぼ)解決した公共施設がある。関西におけるもっとも国際的な場所、関西空港である。それも実に低予算で「床面汚染を激減する」という目的を達成したのである。

それでは問題です。

関西空港では、どうやって一個あたりの便器に対して、おそらく10円以下の予算で、小便が床に垂れないようにしたでしょうか?