669話 歩く

歩くのが軽くなっている、というような体調自慢はさんざんしてきたが、やはり軽い。


しかし、それは「自分比較 前よりいいね」であって、「絶対的に決定的にすごい」というわけではない。「競歩日本記録を上回って歩ける」なんてレベルでは断じてない。、

とっても軽く歩ける実感があるのは、ある速度までの話で、それを超えるといきなりきつくなる。筋肉が硬くなり、体全体がこわばる。


この「速度の壁」がクリアできないかな〜と夢想している。この「軽〜い感触」のままで時速6キロ、7キロが出していければなあと思う。


武術家の甲野善紀先生の本だったと思うが、江戸時代に仙台から一日かそこらで江戸まで駆けつけたというような記録があるそうである。


今、いままでの力む、頑張る、鍛えるという扱いしか知らなかった体の使い方の他に、「力まない」「頑張らない」「整える」という使い方が見つかりかけて、楽しく日々研究しているわけだが、その成果として速度の壁がとんどん破れていき、走るように軽快に歩けるようになればなあと思う。


そうすれば、50歳ぐらいで、また徒歩で日本縦断したいな、と考えている。長期の休みが取れる生活ではないので、10回ぐらいに分けてでもやれたらなあと思う。分割払いでもやってみたいなあと思う。