680話 生徒諸君2 「続 さすれ K高校!」

15日は「ボールの芯を意識する」ということと「インパクトの瞬間がもっとも統一した状態になるように逆モーションをしてみよう」という少し難しい提案をした。


ま、難しいみたいだから、これはもう少し先の課題にしようね。(とあっさり引っ込める)


なぜかというと、それよりも体育館でやった「サイドラインすりすり」と「前後ライン すりすり&肩甲骨すりすり」と「骨に手当ててジャンプ、ステップ、ツイストなどなど体操」に当分は集中してもらいたいからである。


そして体ができてくると、前に言っていたことができるようになって、できるようになったらこちらの言っていたことが実感として理解できる、ということが、この一ヵ月半でもいくつか起こっている。

たとえば、今日の体育館後の練習で、U君とM君のペアに「ラケット一体化」をかけたでしょ。6人の中では伸び率においてはやや遅れ気味組がペアを組んでたともいえなくはなかったけど、「ラケットは俺の手だ感覚」があそこではっきりと出ていて、以後の動きはほんとに変わった。

昨日と比べてもぜんぜん違う。


I藤先生、O田君が「この一ヶ月で、推定4か月分ぐらい伸びた気がする」といってた質問を、M中君が駅まで送ってくれた時にしてみたら「今日の後半の伸びで、推定今までの練習だったら半年分まで伸びた」と言ってましたよ。
過去の練習でやったことは体には入っているんですね。


M中君もU嶋君も、今なら「ラケットと手が一体化する、という感覚はほんまにある」と言えるでしょ。先週に聞いたときには「そんなもんかな もしくは 訳わからん」程度だったでしょうけど。


そうすると「ラケットを振り回して手首やひじに負担をかける動き」以外にも「ラケットの言い分を体で聞いて、ラケットが仕事しやすいように動く」というという先週の時点では意味不明・言語明瞭意味不明瞭な言葉が、少し「そういうのあるかも」という感じにはなったんじゃない?


さてさて、とにかく今日の体育館でのメニューを、練習前、練習と中などに分散してでもいいから、とにかく毎回組み込んでください。


あのね、M中君には駅までの道々で話したけれど、『腕相撲 瞬間的に強くなったり』『ラリー いきなり鋭くなったり』というのを時々かけますよね。あれって、体の中にある「ベスト」(といっても筆者が引き出せるレベルでしかないけど)を表面化させた状態で、「運動にかかわる情報処理が瞬時にできる状態」の一時的体験です。


これを「K高 テニス部における インテル入ってる状態」と言います(って今決めた)

インテル入ってる】状態は、ものさしにしてもらうために時々やりますが、長続きはしません。自力で持ち込まないとやはり身には着きません。


持ち込むためには、あの状態が使える体を作らないとできません。ソフトを起動させるには、ソフトのベースになるOSが必要です。ウィンドウズXPとかビスタにあたるものがあって、エクセルやらワードの最新バージョンが使えるわけでしょ。


そのOSを作る作業が体育館でやった「各種すりすり & ジャンプ、ステップ、ツイスト・・・」にあたります。だからひたすら「すりすり」やりまくってください。


O方クンからの


「ヒマさえあれば繰り返した方がいいのでしょうか?」という質問には「そう!」まさしく「そう!」という回答です。


じゃあまた、来週は行けるかどうかまだわからないので、試行錯誤しながらでいいから、とにかく体育館メニューをやり続けてください