682話 生徒諸君 3

創作ダンス公演、「天の岩戸」は

21日の水曜日。


後3日!!

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今日、長男のひろは、野球部の試合。


自宅出発前に素振りを見る。


彼に教えている内容も、テニス部諸君に伝えていることとそう変わるわけではない。何度か統一した体をかけたり外したりして、そこそこのスイングになる。


ついでに、帽子にも「統一した体」をかけた。そして「試合中ここぞという時、帽子に触れよ」と命じたのである。


さて、それが功を奏したか、その日彼のチームは、10対6で大勝。2番打者のひろは、チーム初安打を放ったのを口火に、4打席中 二安打、一犠打、1エラーで、出塁した3回は全てホームに帰るというなかなかの活躍をしたのであった。


ヒットも紙一重でショートの横を抜け、エラーは完全にアウトの打球だったのがなぜかサードがトチ狂い、という具合だったので、チームメートはみなただのまぐれだと思っているらしい。


ちなみに、彼は試合中「頻繁に帽子にはさわったぜ、お父(とう)」とのことである。


筆者も「私の試みが功を奏したのだ」とはまったく断言できない。なんせそういうことやったのは初めてだったんだから。


しかし、セーフとアウト、ヒットと凡打を分けるものの大半は、実に紙一重のものが多いように思う。その紙一重を分ける背景に「あ、こうやれば自然にうまくいったぜ」という練習時における体験があるのとないのとは大きいと思う。ということで、しっかりさすっと「あれ、これもできちゃった、あれもできちゃった」体験を積み重ねていただきたいと思うものである。


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ところで、I藤先生にもお伝えしたが、先日の体育館メニューの中の「ジャンプ、サイドステップ、ツイスト・・・」は、今しばらく止めるということにするのでよろしく。詳細は後日。


前回のO田君が体育館後に練習しながら言っていた「うへ〜、動きすぎて怖い、軽すぎて調子狂う〜」状態を毎回のこととしていただきたい。それで、その分、力みを抜いて、力に頼らないで動くように
心がけること。


「うへ〜、動きすぎて怖い、軽すぎて調子狂う〜」が現れたら、次にやりたいこと、伝えたい秘策が続々とあるんだかんね。