683話 GWに
創作ダンス「天の岩戸」は、２１日水曜日、いよいよ開催！！
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意識して練習して身につけることが必要不可欠のように言われているけれど、それは本当にそうなんだろうか、と思う。
自宅のリビングで、ストーブの前にころがってぐうすか寝ている愛犬、すずなちゃんを見ていた。
ふと「俺は、人を観る時と違う見方で犬を見ているぞ」ということに気がついた。
人を見る時には、その人の好悪の感情とか、何を言おうとしているのかという意思とか、興味の有無はどうかなどの反応とか、そういったもろもろを見ている。いわゆる「相手の意識」に「意識を向けている」、という感触がある。
だから、おおむね目や表情と言った、意識の現れやすいところを見ている。
（もちろん、例外がある。べっぴんさんをでれでれとやに下がってみている、というような場合もある。この場合は、相手の意思よりも相手が勝手にこちらに好意を持っているというような妄想を思い浮かべている場合が多いかもしれないので、ここの本題からは外す）
ところが、愛犬を見ている時には、目や表情と言った、意識の現れやすいところを特定してみていないのである。そういった「すずちゃんの意識」というようなものにはあまり関心を払わず、全体を見ている。全体を感じていると言ってもいいかもしれない。
すずなをそんなふうに見るのと、人を目の前にする時といったい何が違うんだろうと考えたのであった。
そして、人を相手の場合には、「こう言ったら怒るんじゃないかな」とか「喜ぶだろうな」とか、起こってもいないことにあれこれ思いを巡らせている、ということに気づいた。
つまり、勝手に自縄自縛しているのである。なんや人間というのはごちゃごちゃしているんやなあ、ということを犬が教えてくれた。
さて、人の調整をする際には、相手の方の状況というものを、自分のからだでじ〜っと感じ取って見当をつける。肩の力みが抜けないとか、腰が抜けているとか、背中が丸まって胸が閉じている、というような、表面には出てこない体の要求の方向性のようなものである。
そこですずちゃんのそれを感じ取ってみると、ぜんぜんひずんでこない。ゆがんでこない。いびつにならない。（唯一、糞をするときのみ骨盤の強い後屈を感じるが）強い力みとたるんで抜けた部分とのアンバランスを感じない、という言い方をすれば少しわかりやすいだろうか。
うわ、やっぱり人間はごちゃごちゃしとる。犬の方がいい体じゃん。
そこで筆者は、じゃあリビングの松の床板はどうなんだろう、と思ったのであった。犬以上にひずみなく、たるみなく、とてもオープンである。
と、空気、大地とかたっぱしから「人のひずみを感じるように、そのものを感じる」ということを試していったのである。結果として、何にアクセスしても、ひずみなく、緊張なく、たるみなく、とてもオープンである。
人間だけが、ごちゃごちゃしているのである。
人だけが過去にとらわれ、取り越し苦労をし、自縄自縛してごちゃごちゃしているのである。
「それが人間ってもんなのよ」とそれも含めて人間を愛する、という方も多かろう。
しかし、そういった人の意識過剰のようなものが、筋肉の萎縮をつくり、硬化させ、肩こりを生み、時に頭痛や胃痛に化け、下痢を引き起こしたりする。全て無くそうとするのはむずかしいだろうが、余分なそれをできるだけ手放す、という方がいいように思える。
ところが、それをまた「意思や意識でなんとかしよう」とすると裏切られることになる。だって、その「何とかしよう」という意識そのものがごちゃごちゃを作り出しているんだから。
たとえば、「よし、心の平安を得るために瞑想をしよう」と瞑目して座する、とする。５分後には「妄想」の嵐の中にいるであろう。（少なくとも筆者はそうであった）１０分後には単に「寝るのを我慢している状態」に陥るであろう（すくなくとも筆者はそうであった）
しかし、救いはある。ことこの大自然の中で、自分以外はごちゃごちゃしていないのである。だったら自分以外のごちゃごちゃしていない自然の方にすりよって行けばいいのである。
自分の波を静めようというような意識ははなから持たず、ただただ自然のオープンな力みのない状態そのものを全身で感じるようにしていると、雑念が激減する。（少なくとも筆者はそうであった）
こりゃいいわ、こういうのを絶好の自然環境の中でヨガの合宿としてやりたいな、と思っていたら、生駒のＯ先生から電話がかかってきた。
「マクロビオティックのO台先生から、鬼っ子でセミナーしたいって言ってるってお聞きしましたが、やりますか、やりなさい、やりましょう、応援します、支援します」
というまことにありがたいお電話であった。
ということで、５月５日の土曜日〜６日に生駒山、【鬼っ子広場】でヨガの合宿をやる、ということが決定しました。詳細はできるだけはやく詰めて、近日中にアップします。
