701話 花見

今日は一日和歌山。


家事の合間にすずなの散歩がてら、あさちんとまいチンとともにお城へ花見に行く。


天守閣の東側には屋台がずらり。


チジミ、たこ焼き、いか焼きなどなどを買い求め、昼飯代わりに食す。


去年は紀ノ川の中州、船岡山に入って花見をしたんだ。


最近は、「体の外の釣り合い点」というものを意識している。歩く、という際に自分の足を早く動かすことで早く歩く、というのが常識で疑う人はないだろうが、丹念に自分を調べていくとそうでもないことが分かる。


歩くと決めると前向きの気が出る。筆者の場合はそれはへそのややしたあたりから前方に伸びるものと意識すると歩くのが速くなる。さらに、その流れの中で、3メートルぐらい前方の一点を意識すると、さらにとってもとっても早くなる。


あたかも「その一点に引っ張られているがごとく」という感じになる。


すずなのリードを持ちながら、すずなと筆者の共同釣り合い点とでもいうものを探すと、自分単独の場合よりもやや低いところに、なんとも落ち着き、釣り合い、軽くなる点がある。


そこを意識しながら歩くと、すずながあっちゃこっちゃうろうろとしないで、リードが軽くゆるむ程度のところにしずしずと歩くようになる。ふだんの散歩の時とは大違いなのである。


自分が動く、自分がやる、というイメージが常識であるが、その実は、引かれて動く、導かれて動く、というのが実際ではないか、と思う筆者である。