724話 GW的一日

朝、マリーナシティの「ふれあいフェスタ」で、ダンスのステージに登場のあさちゃんを送って、ついでに途中でダンス仲間を二人拾って会場へと送る。


とんぼ返りして、まいちんと家内を乗せ、海南へ。今日は海南東のインターチェンジのところにある野球場で、ひろきのチームの春の公式戦が行われる。


球場のとなりに「わんぱく公園」という自然公園があるので、おにいちゃんおねえちゃんよりも遊びに連れて行ってもらっていないまいちんを連れて、一時間ほど遊ぶ。


徒歩5分の球場へ。

球場入りの瞬間に挨拶の声が聞こえ、スタンドに入るといきなりひろきがバッターボックスに。なんと切り込み隊長の一番バッターではないか。


小学校時代から少年野球に所属してしごかれていた彼であるが、ほとんど上位を打たせてもらうことはなかった。それがやむを得ない結果しか出せなかったのであるから、しかたがない。


しかし、彼はこの1ヶ月少々、非常にバッティングがいい。「身体の統一ラインイメージで力みを抜くぜテクニック」を彼なりに続け、さらに「骨盤の使い方を工夫しようぜ素振り」にいそしみ、さらに「ピッチャーと同調することでボールをとらえる」に磨きをかけた。


好調な彼の打撃であったが、過去2年の暗い過去のため、チームメートも監督も「まぐれ」として思っていないようなのであった。


しかし、この4月に顧問の先生が転勤となり、新任の先生が顧問となったため、この一ヶ月の実績の結果、トップバッターへの抜擢となったようである。


ちなみに結果は4打数1安打である。凄い!というわけではない。


しかしながら、この1安打はチーム唯一の安打である。凡退の3打席もことごとくボールは打ち返してはいたが、残念ながら全て野手の正面であった。


今「野球がおもろい」と彼は言う。


あさちゃんの空手の大会が終わってから始めた野球のための体づくり研究なので、一ヶ月ちょっとしかやっていないが、今のところ順調である。


自然な動きが自然にできる。無理ができない、合理的な動きが気持ちいいと感じ取れる体。そういったものを養うことがスポーツの常識になってほしいと思う。