921話 アースさま

午前中、和歌山城まですずなとお散歩。


北のお堀端の森で尺八を吹く。左の歯の影響か、首が硬い。こういうまだまだへたくそなことを練習すると、体の使い方がぜんぜんできていないことが明白になる。


不自然体で、不統一で、不共鳴である。


木立の間で、「進化の過程を追いかけましょ体操」をやり、再度吹く。やはりまだまだである。


今、多少「出来てきている」と思っていることも、実は「慣れているからそう見える」だけで、まだまだ根本的なところは、まったく未熟である、という結論になる。


芝生広場で、すずなとともに、犬と化して走り回る。やはり柴犬のスタミナにかなうわけもなく、しばらく走ると休みたくなるので、これまたすずなに習って腹ばいで休む。


芝生に寝転がるということは、いままでもやったけれども、腹ばいというのはあまり記憶にない。腹で大地を感じるというのはなかなか気持ちがいい。


終わって立ち上がると、ずいぶんと首が緩んでいる。体調が悪い時、犬や猫は腹を土にじっとつけて休むというのは、なかなか効果があるのだろうなと実感。


病院に入院の方々も、病室に閉じこもるよりも、庭に出て腹をつけて寝転がった方が回復が早いのではないかと本気で思う。