951話 勉強好き

筆者のフィールドまたはその関連・周辺の世界には勉強好きな人が多い。


多くの人が、ひたすら勉強し、あっちのセミナー、こっちのセミナーとせっせとスキルを学んでいる。別にそれは悪くはない。


で、その学んだものをいったいどこで使っているのかと言えば、ほとんど使っていない人が多い。圧倒的に入力にかける時間と労力とお金が多く、実際に相手の方を元気にするお手伝いの件数と回数が足りないように思える。


筆者ももちろん、まだまだ駆け出しであって、青二才である。青二才が青三才ぐらいにはなっているかもしれない。その一才の差は、筆者が学んだスキルによってもたらされたのではなく、筆者のお相手をしてくださった方々のお陰である。


入力ではなく、出力によって力がついたのである。通用しないことが多く、分からないことが多く、太刀打ちできないことが多く、失敗が多く、そのことによって足りないものが明確になり、埋まりつつあるものが明確になった。


納得が行っていないと、現場に立つことを何年も後回しにしている人がいる。


料理は食べる人のためにある。食べた人がことごとく「美味しい」と満足する料理を作ることができる人が「まだまだ納得いかない」というのなら分かる。


必用なのはまず料理を作って出すことでしょう。最初に納得すべきは、食べる人の方であってあなたではない。