955話 土下座

なんの気なしにテレビで「医龍」をやっているのを観た。と言っても、後半30分のみで、全部観たわけではなかったけど、なかなか面白かった。


ドラマのラスト近く、一人の医者が手術を終えた患者に、再手術に至ったのは自分のずさんな一回目の手術のせいであるとわびるシーンがあった。


それが「土下座」でした。


別に「医龍」がどうこうというわけではなくって、そんなにテレビドラマを観る機会が豊富にあるわけではない筆者が、この「土下座」を他のドラマでも何度も観た記憶があった。なんか最近やたら土下座が多いような気がする。


頭を下げただけでは、お詫びの気持ちが表現できない演技力のない役者が多いのだろうか、はたまた脚本家の感性が、「おもいっきり詫びるのは土下座」っていう人が多くなっているんだろうか。


はたまた、昔っから土下座のシーンというのはあったんだけど、それが「場に合って」いたから気にならなかったのが、最近は「とってつけたようでしらじらしく感じる」ということだろうか。


気持ちの伝わるあいさつ、要するにまともな挨拶が、できるようにしておこう。