989話 禁止期間解除

一週間の尺八演奏、練習禁止期間が解除された。解禁は月曜日だったのだが、その日は休みで、尺八を道場に忘れてきたので、お預け。火曜日は朝から夜までほとんどすき間無く埋まっていたので、さわり程度。


水曜日は「最大5曲(5回)」以上はダメのルールのもとに、三曲でを計五回練習する。





くっくっくっくっく。


いいじゃない。


大げさでなく、練習禁止を開始した時よりも、今の方がいい。音もいい。指がついて行かなくて飛ばしてしまう音も激減している。長く吹いても疲れそうな感じがしない。(時間制限ルールを定めたため、長くは吹けないので手応えより想像した)


言葉としては矛盾しているようだが、とってもいいと言いながらも、実は「ここがダメ、ここもだめ。これもできていなかった」ということがたっくさんある。


10日前には「これもできるようになった。ここも指がついて来るようになった、わーい、わーい」と喜んでいたのが、今は「できていないところ」に意識が向かうのである。


そのことをもって筆者は「上達したんだな」という実感を持つのである。


さて、これを読んで「じゃあ、私も♪」と、何事かの「稽古中断上達法」を実行しようというみなさまに老婆心・おせっかい・大きなお世話ながら申し上げる。


条件を吟味なさった方がいい。


一定期間の継続した練習の過程で


「おおお、伸びた!なんで!こんなのが急にできちゃったの!!(^-^)」


というタイミングで実施して効果を発する方法である。

言い方を変えると


「今休むのは惜しい。ずえ〜ったい嫌。やりたい、やりたい、やりたい!!!」


というタイミングで止める、ということである。嫌々やり、惰性でやり、何となくやっていて、上手くなっているかどうかもわかんない、という時にやると、ただ練習を休んだだけになる。


ゆえに、ひろきの受験勉強には当てはまらないから。一週間休んだからと言って、急にすらすら問題が解けるようにはならない。