1001話 年末ツアー2

「とっておきの川原」につくまでに天候は回復。気温は低いが、風はさほどではなく、盛大なたき火、じっくりの焼き芋とつづく。


マットを広げ、川原で寝る。なんとも言えないいい気持ちである。岩盤浴なんてのが流行っているが、言うならば「大地浴」である。寝ころんで空を見る。至福のひととき。


ちなみに、参加者に伝えた「たき火とのかかわり方ランキング」を発表しておく。


初級:立ってたき火を見る。煙で右往左往する。

中級:たき火の前でどっしりと座る。腰を据え、煙で一喜一憂しない。

上級:何気なく薪をくべたり、動かしたりして、安定した火がつづくようにする。

最上級:火渡りをする。(もちろん筆者もできない)


みなさまに、ひととおり『寝っ転がり』体験をお勧めする。


今回は、アルミ箔を忘れたため「ぬらした新聞で包み、アルミ箔でくるんで蒸し焼き。焦げ目なし」の方式がとれず、盛大なたき火が盛りを過ぎた頃に薪をどけて芋を並べ、消し炭や薪を上に乗せて待つこと40分。


万全とは言わないまでも78点ぐらいの焼き芋ができる。


でも美味しいのである。

※さつまいも代金は、先日の忘年会の残金を充てましたので、特に負担金はありません。


そろそろ4時。

たき火を撤収し、『蔵の湯』に向かう。


毎年同じ日に(ほぼ)同じスケジュールで、「非日常的なことをする」というのはいいものである。


ああ、一年たったなあ、ということが正月や誕生日以上に感じられる。


連続参加者の方々には、この一年での「その方の境遇の予測しがたかった変化」などにしみじみとし、昨年はまだ知り合うことのなかった新しい参加者との出会いに思いをはせる。


日の暮れた酒蔵温泉に、年の暮れの情緒をたっぷりと楽しんで、なまなまジュースで乾杯し、帰路につく。


わが「和歌山1号」乗車のみなさまは、心地よい疲労感と充実感のもと、静かな車中、すやすやと寝息を立てる人もちらほら。


う〜む。


大学同窓のS澤君と桃ちゃん、久々の再会につもる話しもあったであろう。しかしながら、旧交を温めるべき会話は二言三言。


我が娘の干渉により「通常の会話」を禁じられ、「動物の名前と食べ物の名前」のみに単語を制限され、

「りんご」
「ゴリラ」
「ラム肉」
「鯨」


というような会話に数時間を費やすことになったことに、深く同情を寄せる次第である。でもけっこう面白かったよね。


また、女湯へはついていけない筆者のかわりにまいちんの入浴をお引き受け頂いた女性のみなさま、ありがとうございました。


また宝塚3号車をお手配頂いたO澤さんもお世話になりました。


お菓子の提供をいただいたためさん、ありがとうございました。


ところで、昨日30日でブログは通算1000話になった。本日で1001話。


続けてさえいれば必ず通過するわけで、偉業でもなんでもないけれども、これだって自分以外の読者がおられるからこそ書き続けられたことは間違いないので、過去130000人の読者のみなさま、ありがとうございました。


今年お世話になりました全ての方々へ、この場を借りてお礼申し上げます。


みなさまにとって、来年がよりよき一年になりますように。

よいお年を!