1022話 自問自答 お前は何様やねん

○○○○に入るのは「その行為を精緻に観察しながら」であると思う。


と書いたのは筆者だが、その後の「バッティングなかなか上達したじゃないの体験」から修正を迫られている。


なんせ「あれこれ考えたり工夫したりする余裕のない状態」で打った時が、最も打率・飛距離ともに良好であった、ということだからだ。


なんせ「一瞬」のことであるので「精緻に観察するヒマなんてない」のである。


ということで、またまた「分からないこと」が増えた。


嬉しい。




ところで常日ごろ、せっせと「スポーツ界」や「筋肉トレーニング」などの悪口を書いている筆者である。


一生懸命やる生徒は、ことごとく故障やケガを抱えて何が学校「体育」(からだそだて)だ!なんて「中高生運動部」のことを攻撃している。


そんなに筋トレがいいなら、書道の先生やお茶の先生は筋トレするのか?それで字が上手くなりお茶の作法が上達するならば、私も筋トレを見直す、などと言っている。


なにゆえ、気楽にせっせと悪口を書いておられるのかということを考えた。


それは「筆者のやっていること、書いていることが、それら攻撃の対象になっている方々から完全に無視されている」からである。


もちろん、公の発言できる場所なども持ち合わせていないし、著作を刊行しているわけではないので、「知らないよ、そんなやつ」というのが最大の理由である。


『無視』というのは、視界に入っているにもかかわらず「見ないふり」をすることであるが、筆者の場合は「視界の外」、つまりはじめから「存在しない」のであるから、正しくは無視ではないだろう。


接点がないのであるから、反響がないのは当然である。


ゆえに、相手の反撃の可能性のないところで、筆者は遠吠えしているわけである。


という図式に気づいた筆者は、もしも事態が逆に入れ替わったなら、どうなるの?ということを思い浮かべたのであった。


筆者の悪口雑言に対して、攻撃された当事者のみなさまが大挙して


「なるほど、おっしゃる通り。お説ごもっとも。私どもが悪うございました。ほんとにほんとに誤ってございました。本日ただいまより、旧制度を廃止し、全面的にあなたさまのおっしゃる通りにいたしますゆえ、なんなりとお申し付け下さい。ささ、ささ、ずず、ずい〜っと」


と、文部科学省体育関係者から、オリンピック委員会から、プロスポーツ関係者から、中体連に高体連、筋肉よりの格闘技団体、武道各師範、アクター・ダンサー・音楽家連盟、イチロー・清原・浅田真央朝青龍などからの全面支持をとりつけてしまったらどうするだろうと考えたのである。


言い方を変えれば


「そんなに言うなら、お前やってみろ」


とも言える。


上記の設定を頭の中にしたとたんに、筆者は自らのレベルが分かってしまったのである。あっちゃ〜、なのである。


まこと不完全にしてお粗末であることが分かってしまったのである。


もちろん、回りから見れば「今頃何を言っているの」ということになろうが、それを自覚したことに対しては、誰もほめてはくれないので、自分でほめておく。


どういう経緯をたどったにせよ、筆者が「まし」「まとも」になることが大事なのである。