1077話 スーパー緑くん その1

とっても嬉しい話です。いつもとは文体まで変わります。何から書くか、まとまりませんが、とっても嬉しい話です。


ひろきと一緒に大阪の四つ橋に行きました。「ダルトンめがねレンズセンター」というところです。


そこでとっても嬉しい体験と、少し残念な情報を得ました。


実は、ひろは色覚異常を持っています。色覚少数派というような言い方もするそうです。色弱というような言われ方をする「色の識別が一般の人とは違う見え方をする」体質です。


発見はわりとはやくて、3〜4歳ぐらいですでに分かりました。


東京の「和同会」というところがあって、そこでは電気刺激による治療法で正常色覚に回復させるという情報を見つけ、幼稚園入園前のひろと二人、月に二回東京まで泊まりがけで通いました。


電気をびしばしと通しますから、かなり痛い治療です。実際にそこで「良くなりつつある人」や「ほとんど良くなった人」などとも知り合いましたので、「インチキ治療だ」というようなことはありません。


しかしながら、ひろには少し石原式の色覚検査表が見えるものが増えましたが、他の方のようにはめざましくは良くなりませんでした。


足かけ3年ぐらい通ったと思いますが、近くないこともあり、結局通えなくなりました。



2年ほど前に、色覚異常を補正するレンズ(めがね)がある、というのをネットで見つけました。


場所は東京。


なんでも指定の眼科であらかじめ検査をして、後検査結果に基づいて最も効果的なレンズを処方?します、というような説明であったと記憶しています。


それとは別に色覚異常の子の親の会かなんかの団体のホームページに


「色覚を補正できるサングラスがあるというのを聞きましたが、効果はあるのでしょうか?」というようなQ&Aがありました。


そこの解答では「NO」という解説でありました。


和同会も、ひろには効果は薄かったのですが、実際にずいずんと識別できるようになっている人がいるにもかかわらず、やはりインチキ呼ばわりされて攻撃されていることもありましたので、「NO」だからといって、それを鵜呑みにするのには抵抗がありました。


文言を忘れたので正確には書けませんが、「実際に購入して確かめましたが、残念ながらあれはインチキでした」という書き方ではなかったのは覚えています。


二年前にネットで見つけた情報の「あらかじめ指定の眼科で検査をして後」という記述に、インチキ商品を売りつけようというのには手間がかかりすぎていることを感じたということもあります。


ただし、そのHPでは「高校生以上」という条件がありましたので、見つけた時から「ほんじゃ、中学卒業したら春休みに行ってみっか」と約束しておったのでありました。


その後パソコンが壊れて買い換えたので、そのHPがどこだったのかが分からなくなりましたので、新たに検索しなおしました。


記憶のあるホームページはヒットせず、かわりに冒頭に書いた「ダルトンめがねレンズセンター」のHPにたどり着きました。


こういうものは「なんでもかんでも東京」という先入観をうち破って、あらら、大阪やん。四つ橋やん。毎日通っている「なんば」のお隣やんか。灯台もと暗し、遠くの親戚より近くの他人、親しき仲にも礼儀あり、ってことで(嬉しくって錯乱してますね)ひろと二人でスケジュールがあった金曜日に速攻で出かけることにしたのであります。