1124話 まじめにコツコツと
うまくいっている時も、ぜんぜんうまくいかなかった時もあり、その比較から思いつくこと。
はたから見ていても、「うまくやれている」という人は少ない。
多くの方々が、不満や不安や不調を抱えて右往左往されている。
そういう方の中に、取り組み方が「ちょうどいい」人は少ない。たいていは自分のことをかいかぶっているか、卑下している。あるいはその両面の中を行き来している。
うまくいっていない人(時)は、自分のことを「やればできるやつだ」と思っている。
やれていないのは、やっていないだけだからだと。
ちゃんと計画を立てて実行すれば、どこかでできるだろうと思っている。
でも、ほんとうのほんとうは、「できない自分」を知っているからやらない。
だって、やってやった上でできなかったら、「ほんとうはできるはずの自分」という登録を書き換えないといけなくなるから。
やれる人は、もう始めている。やりながら考え、結果を見て軌道修正する。すでに計画の中で生きている。その計画を実行している中で生きている。
いつか計画を立てて、実行すれば、と考えている人は、ずっと「いつか」の手前にいる。
まじめにこつこつとやっている、と自負し、実際にそう見える人でも、「何をまじめにこつこつとするのか」という絞り込みをさぼっている。さぼっている以上はまじめではない。