1147話 今日見つけたこと
【秘密の特訓】
さて、Y田くんが貴重な敗戦を喫した。
パーツの能力は飛躍的に増したのであるが、試合では出せなかった。そこで浮かび上がった課題を個別に対応しよう…とは考えない筆者であった。
そういう課題が浮かび上がらないようにするにはどうしたらいいか、と考えたい筆者であった。
ということで、本日試した秘密特訓その1。ほとんど漫画の世界である。
しかし、今道場で実際にやっていることは、この「秘密特訓 その1」以外も、ことごとくマンガの世界である。
でも実際にやってみると、ちゃんと結果が出るから採用しているのである。「いかにも」という練習で、みなみなさまがぐいぐいと上達して、しかもけがや故障がないのであれば、筆者などの門外漢がしゃしゃり出る余地はないのである。
しかし、「それじゃ体に無理がかかるやんか」というものを「身体はこっちをやりたがっているんじゃないの」という提案をして確かめると、ちゃんと「けがや故障」から遠ざかって、今までよりもいいプレーが出てきて、身体が整うというおまけが付いてくるのでやり続けているのである。
秘密の特訓の内容は秘密である。しかしながら、近日中に神戸市内の某テニスクラブから「びゅんびゅん」という風切り音が深夜響き渡ることであろう。
ヒントは速読にある。
誰がみてもマンガのような特訓である。しかし、先日の速読教室第三回で、伸び悩んでいるとぼやきながらのS本さんが分速600行。ざっと2秒で1ページで理解して読める、というレベルに達した。当初から比較すればざっと20倍の伸び率である。
ちゃんと理解しながらの20倍である。かかる事実をデータとして、人の身体がかかる刺激に対しては、飛躍的にその潜在能力を発揮するというれっきとした事実を本にして構築した秘密の特訓である。本当は自分がやりたかった特訓である。
しかしながら、一人ではできない残念な方法なのである。
K山支配人、A崎さん、ぜひお互いに特訓しあって下さい。ただし、一二回やって「ふ〜ん、おもしろいね」で終わることは許されない。他分野では信じられない結果が現に出している方法の応用である。鋭意努力して、さらにグレードアップし、ペース、時間、球数、距離、段階の幅などの「ベスト」を割り出すべく研究していただきたいと思う。
【癖】
人それぞれの「癖」というか、目につく極端な動作というものは、実は「本当にやりたいこと」にいくまでに中断されている、それを全うしてやると実に合理的に心身の状態を改善するメソッドになっている、ということが判明した。
O淵さんの「シュワー」とか「アッポー」という不思議な深呼吸音。
実は本人ほとんど気づいていない。
「シュワー」の意図するものをずっと追いかけていくと、なんと「みそぎの呼吸法」になった。
鼻につく癖も、一皮めくれば心身調整の宝であった。人のなす事に無駄なし。ただし、気がつかねば邪魔もの。
【行進】
今一押しでおすすめしている「セカンドセルフ 十文字歩行練習」
前後左右のセカンドセルフをイメージしやすいように、実際に4人の人に囲んでもらって呼吸を合わせて行進してみる。
周りの人間は中心の人間に感応し、同調をはかる。全員が同じ意識なので、中心の人間の癖のとれた体癖的な個性というものが全員に伝播する。体癖別の運動の特性というものが実に明瞭に伝わってきた。