1152話 いろいろ

【目】

チーム目玉による視力回復や視野拡大などの目の機能トレーニングというものもありえそうな手ごたえである。


【速読】

一人で読むよりチームで読んだ方が、これまた『構え』が変わる


【再現したい思い】

セカンドセルフトレーニングでとってもうまくいった。だからそれを今日も再現しよう、と思ったとったんに、自意識の介入がかぎりなく大きくなってうまくいかない、という体験をする。


「過去の成功体験を思い出す」というのは、よくある手法であるが、どうも落とし穴もあるようだ。その時に生まれる最高のものが最高のものなのであって、おとつい最高であったものが最高だと思いこんでいる意識がくせものなのだ。


【トスバッティング】

バッティング練習。もともと「飛ばそう」と思って始めたのではなく、100キロのボール(やり始めはこの『中速』でもまったくバットに当たりもしなかった)を80%センターに打ち返すということを目標にしていたことを思い出した。


まったく力を入れないで、振り切ることもしないでただバットに当てる。もちろんセカンドセルフに振ってもらう。すると今までにない効率でセンター方向へ飛んでいく。おまけに飛距離が激減するかというと、特大の当たりこそないけれど、そこそこネットまで飛んでいく。


じゃあ、今までの「振り」は何だったんだ。ホントに当てるだけであそこまで飛ぶならば、後の力はほとんど役には立っておらず、その分打率を下げているだけじゃないか。


というところから、また考え直し。


【中断 再開】


たとえば意識で作った最高のフォームの突きを相手の10センチ前で止めて、再度続きをやるとただの肩の力んだへなへなな突きになる。セカンドセルフでやると、再開後も力がある。


歩きを前から両腕で止めてもらう。自意識だとどこかに力を入れ直さないと対抗できない。セカンドセルフだとダムに水がたまるように力が入ってきて押し込める。


全身が有機的に動いているとか、統一体というのは、そういう状態が条件に必須だろうと見当をつける。


中断しても終わっていない。中心とつながっている。自意識の方はみてくれはそれっぽいがつながりがない。中断すると消えてしまう。


Y田君の「まったく力を入れていないのに、今まで以上の球が飛ぶ現象を説明する仮説。


こういう心身の状況になると、中断する力、抵抗する力が入ると、用意されていた中心回路から瞬時に必用なだけの根本とつながった力が注入される。だからしっかりと打ち返せるのだけれど、力を入れたという思いはまったくしない。


その状態で空振りした時には、その「注入されるもの」がないので、ものすごく速い空振りだが、バランスはくずれず気持ちがいい。


自意識でやると、あらかじめ用意した力みをぶつける。空振りすると、行き場を失った力がバランスを崩させる。