1249話
昨日書いた「意識を変える」というのは、歩行時にすれ違う人、同じ方向に歩く人などなどと一体化する、ということ。
相手と一つになると、相手の動きを見てから動くのではなく、相手の「動こう」という氣を感じて身体が自動的に動き出すので、居着きがなくなり、同調した気持ちよさが出てくるようだ。
多数の人と狭い範囲ですれ違う時、息を詰めて身体をこわばらせて身を縮めてすれ違っていたのが、ずいぶんと気持ちよくするりんと抜けることができるようになるようだ。
ということで、劇団未来の演劇塾でも実習。
前から歩いてくるパートナーが、すれ違いざまに予告なく、平手で頭のてっぺんをはたきに来る。それを感じたら、手を出してブロックする。
叩かれるコースは分かるから、一体化・同調しなくても止めることはできるが、やはり息が詰まり、身体はストップする。
これって、舞台上で稽古の時とは違うハプニングが起きたときに、硬直してしまって対処できないときと同じではないかと思う。
同調、一体化してから同じことをくり返す。
と、相手の動き出しと同時にブロックの手が前に出るのが、はたから見たらハイタッチをしてすれ違うだけ。
あまりにも自然にできるので、みなさん、ただ楽しそうにやっているのですが…
けっこう凄いことなんだから、もっと感動しろってんだ(笑)