1299話 本気度

翌朝、午前中。お仕事出撃前のY田君と道場で「型」の研究。


わけもわからずに数だけ繰り返しても、「おおお」という成果、境地にはつながらないだろう。型の修練の結果もたらされるという境地から逆算すると、少なくともこういう条件のもとで稽古しないとあかんのとちゃうか、というあたりを稽古する。


後日談。


その夜のY田くんの話。


いつもわわちゃわちゃと言うことを聞かない小学生のジュニアクラス。なぜかその夜はやたら言うことを聞く。


いつもならほったらかしのボールなどを、てきぱきと片付ける児童たちであったらしい。


子ども達は、大人の「本気度」を肌で感じているんじゃないかと感じる。