1348話 「思い」

日経ビジネス文庫 

「宮大工棟梁 西岡常一

      『口伝』の重み」


を読む。


おもしろい。


けど、本筋のそのところは書かない。


本筋以外のところで「ずきん」と来たところ。


70ページ 「金堂炎上」


昭和24年1月、法隆寺の金堂が火事を起こした。かけつける西岡常一、そして父の楢光。


必至に消火に努めていると、


そのとき、管長の佐伯定胤さんは、火の中に飛び込もうとした。


・・・自分が身代わりになれるなら。


そう考えられたのだろう。気がついた弟の楢二郎が、必至に抱き止めた。


この「思い」の強さ。