1382話

耳慣れた言葉を無意識に使うことで、迷路に入っていることはないか、と思います。


「やる気が出ない」と言いますが、実際には「やろうとする気(思い)はあるのに、身体が行動を起こさない」というのが実態に近いように感じます。


だって、やる気がないんだったら「やらなきゃ」という葛藤が起こるはずがないからです。「やる気がゼロなら、心からゆったり休んでいるはずです。


「やる気」はあるのに「やる気を出さなきゃ」と思っても、すでに「やる気」はあるわけですから、言われる身体の方はどうしたらいいか分からないのじゃないでしょうか。


つまり、問いの立て方が違うということになります。


やる気はあるのに、行動がともなわない場合、どうすればいいか、ということです。


しかし、この「行動がともなわない」という見方も正しいかどうか、わかりません。


やる気がない、というのは「思いが指している行為をしていない」ということであり、つまり「別の何かをしている」ということになります。


じゃあ別のなにをしようとしているのか、というあたりを探すと前途に明かりがさしてきます。


なんて話は、以前書いたような気がするので、今日はここまで。