1414話 気になる

人様に色々とお教えする仕事です。


指導者という立場をいいことに、びしばしといじめて(?)おります。


相手にとって必用な修正点を指摘していると思っていたけれども、どうも怪しい。


色々と指摘するわけですが、何故に指摘するのか、というのを観てみれば、気になるから指摘するのであります。


そこにあるアンバランスというのが、感じ取れる。


ここが問題。


なにゆえに気になり、なにゆえにアンバランスであるかというのが感じ取れるのかというと、実に悲惨なことに、ことごとくこれが自分にあるアンバランスな傾向だったということが見えてきました。


そんなところに立ち位置を持っていったんじゃあ、伸びませんよ、学べませんよということごとくが、あれ、人に言っていると思っていましたが、全部自分の欠点でした。


自分にない他人の欠点には、けっこう寛容なのです。


自分にある他人の欠点には、けっこう厳しいのです。


だから、私にあれこれと言われた人は、指摘された点を私に探せばいいんです。


すると、何を指摘されているのかが、解ってくるのではないかと思われます。


偉そうな顔をしていても、そんなもんだったんだということが、見えてきました。


他人に気になるところを、全部自分のことだと素直に認めて自分に集めてくると、ひどいもんです。でも、これはちゃんとあるんだから認めざるを得ない。


自分の姿は見えないから、自分のおかしいところは、他人様のそれでもって解るようになっているようです。


さあ、どうする。