1489話 似て非なるもの
同じ表現を使っても、誰が言うかで中身は違う。そんなこともわからない筆者であった。
「稽古は日常の質が高まるようなものでなければ」
ということは、以前から口にしてきた。
以前に口にしてきた時には、「日常の質が高まるように気をつけよう」というレベルだった。
今もできているなんてとても言えないけれど、今は
「日常の質や稽古の対象以外のことにも、『必然的に』質が高まり、変化がはっきりと感じ取れるようなものでなければ、実際は稽古にも何にもなってない」
というような意味になってきた。
先達の書かれたものを読んで「うんうん、僕も同じ意見だ」なんて思っていたが、ぎゃあ、恥ずかしい。
同じな訳がないだろ。