1495話 定点観測

「いつも通りで変えようのない時間帯のことは、書く必要がありません」


と昨日書きましたが、そういうものでもありません。


「いつもどおりで変えようがない」と思っているような時間帯に、変化を呼び起こせてこそ、役に立つというものです。


たとえば、通勤の駅までの時間だけを考えてみます。


いつも15分かけて、駅まで着く。早足で歩いたら時間は変わります。小走りで行ったらさらに早く着きます。ルートを変えたら、新しい発見があるかもしれません。


歩きながらできることもたくさんあります。


実際、筆者はある勉強のテープを携帯ヘッドフォンステレオで聞きながら歩くことがあります。歩きながら、進化体操を内面にかけることもあります。歩き方そのものの研究をすることもあります。今勉強していることを、何秒で全部暗唱できるか、というのをやることもあります。


記録法実践の方から、記録法をしているけれど、実態は毎週、毎日、同じことを書いている、と聞いたので昨日の一文を書きました。


そのフォローとして、上記の文を追加しました。しかし、本当に、同じことを同じ時間で繰り返しているとしたら、別の面で使えます。


物事の進歩というのは、条件を同じにするから比較できます。


陸上競技は、同じ距離を走るから、速くなったことがわかります。


同じことを同じようにやりながら、何が違ってきているのかを観察する、という方法は、いつも通りのことを、いつも通りの時間にやればこそ効果的です。