1506話 復顔テーピングと漢字能力目玉体操

今日は自然体チューニングの特別講座と速読の日。


明らかにインフルエンザ騒ぎで断念、という人もおられていつもより少数だけれど、お久しぶりの方と新しい方も加わってのスタート。


テーピングというか、アプライングで結果として明け暮れる。


手足でスタートしたそれは、T中さんの万年左肩のこわばりを右足のテーピングでほぐし、ニューフェイスK田さんの「すくなくともこの五年は悩まされた肩胛骨内側のコリ」を「しゅわわ〜と体の外に抜けていった(ご本人談)」させ、合気道の練習で「受け身を取っている最中に、別に投げられた人が落ちてきた」という恐怖の波状攻撃の後遺症に悩む、F井さんの首を改善しつつ、順調に進んでいったのであります。


最初の90分は。


非常に広範囲に効果と可能性を持つテーピングについてお話した際、何の気なしに、表情筋と内臓と感情の関連の調整の可能性に触れ、「顔のここにこんなふうに貼ったら、ほらいわゆるキレイになっちゃうでしょ」などとやったのが間違い(正解?)だったのでした。


圧倒的多数を占める女性参加者の視線は、その先に進むことを許さず、その他の技術に展開することを拒否し、ひたすら「いわゆる美顔」テーピングのみの後半戦となったのでありました。


その効果が気のせいではないことは、顔の左右のうち、「いささか疲れ気味」な方を選んで、寝た姿勢でその片側にのみテーピングを施し、起きあがって顔を披露する際に起こるギャラリーからのどよめきと、すぐさま鏡に飛んでいったご本人の「ちがう〜!」の叫びと、さらに片側だけにテーピングをした状態で「お昼ご飯」となったのであるが、全員が「片側テーピング」のままでご飯を食べに行った、つまり誰一人はがすことがなかった、という事実がそれを裏付けていると思われます。


講座終了後、マスクで来られた人は、マスクで隠してそのままテーピングのままで帰り、はがして帰ることを余儀なくされた方々は、自分のテープの貼り位置を携帯電話のカメラで丹念にあらゆる角度から、鑑識署員のごとき真剣さで撮影して帰られたのでありました。


ちなみに、結局は雨で中止になったのですが、今夕の試合にそなえて直前のチューニングと来られたY田君は、もちろんそれらの途中にねんざの後遺症はまったく感じられず、さらに女性に混じって顔のテーピングをしたところ、「軸がぶれない安定感」が出たそうです。



速読


今回の新しい中身は「予習読み」と「目玉の進化体操」


速読のトレーニングの中に「目の体操」を取り入れているものはよく見かけます。


しかし、筆者は今まで何となく気が向かずに採用しませんでした。目玉の体操というのは、目玉をぐるぐる回したり、上下に動かしたりってあるですね。


新しい目玉の体操ができたので、何に違和感を感じていたのかが解りました。


要するに、目玉の体操は「筋トレ」がそうであるように、目玉だけを取り出して身体の動きとの関連を排除しているのですね。


正面を向いたまま視線・眼球をゆっくり大きく回すなんてのがありますが、顔を動かさずに目玉だけを限界まで動かすというのは通常ありません。


それは、電車の臨席に座ったやたら露出の多い服装の女性を、気づかれずに「極限の横目」で眺める時のように「観ていることをばれないようにする際」にしか使われません。


そこで、視線や目標物を固定して、身体や首を左右、見おろし捻転、遠近、前後(上下)、見上げ捻転する、という進化体操に沿って動かすということをやってみました。


これだと、結果的に眼筋は大きく動きますし、目玉だけを動かす不自然なストレスがありません。終わった後の首肩の状態もすっきりとほぐれます。


根拠と理由は判明しませんが、多くの方がこの新しい眼球体操のお陰ではないかと言った面白い現象がありました。


速読は簡単な解説・要領説明の後20分〜30分ほどトレーニングをして、その後自分が今何をしたかをドキュメンタリータッチで一気に書き込んでいく、という方式を採用しています。


K藤さんが、「自分がメモやノートを取る時、ふだんは情けないぐらい漢字が書けないのですけど、今日はすらすら書けました」という感想を述べられました。それを聞いた他の参加者の方々から「私もだ、私もよ」という同意の声が上がり、7割以上の人が「いつも以上に漢字がすらすらと書けていた」ということが解りました。


さて、どういう発展を見せてくれるでしょうか。