1522話 婚活進化論
を読む。
「進化論」と言えば、おおざっぱに
「突然変異の起こったもののうち、自然淘汰で生存に適したものが残って、増えていく」
というように理解していた。
そして、それほど都合良く突然変異が起こるんだろうかね、と釈然としないものがあった。
やっぱりキリンは、「高いところにある葉っぱを食いたい、食いたい、食いたい」というような気が、首を伸ばしていったんじゃないのかなあ」という思いがぬぐわれなかった。
ら、この本を読んで納得した。
ようするに、生存に適した特質をもった雄が、雌をゲットし、また雌に選ばれるというメカニズムがあるよ、という話である。
たとえば、背の高い男性しか伴侶を得られない傾向が何世代か続けば、その種の平均身長は伸びていく、というようなことは十分にあり得る。
木登りが得意な猿しか、伴侶を得られない傾向が続けば、その猿は木の上で自由自在に動くことによって生き残るライフスタイルが確率され、より木の上の生活に適した形質を獲得していく、
そういった中に、より生存に適した「突然変異」のDNAを持った「個体」が生まれた場合に、その彼が生き残るというよりは、彼の子だねがたくさんばらまかれる可能性が高い、ということである。
これなら、あるだろうと深く納得したのである。
自然淘汰とは「婚活」のことだったのだ。
※注 上記の文章は、読後に筆者のあたまに思い巡った理解(なしは誤解 妄想 白昼夢 ごだく)を書いたもので、竹内さんの本に書かれていることを正確に引用したものではありません。実際に読まれたら、もっともっと多角的で学術的で含蓄の深いものであることを理解されるでしょう。