お手軽

講座のチラシやらネットに載せる情報やらに「驚異の早さで変わる」「劇的に変わる」「瞬時に変化する」なんて文言を使うけれども、嘘ではないですが、ほんとのホントとも言い切れません。


今日も、二週間ぶりのM安さんが


「ブログ、読みましたで。最近は骨を磨いて、すごいそうでんな」


とやってこられた。


結果として、生涯無理だと思っていたらしい、開脚前屈(なんせ開脚したら、まったく身体は前屈しなかったのである)が、床からこぶし二つ分まで曲がるようになり、(これは瞬時ではなく、その日の内にという程度ですが)背骨をワカメのようにゆらゆらさせながら、超ご機嫌で帰られた。


生涯あきらめていたことが、できるようになるということそのものには意味・値打ちがあるが、開脚前屈自体ができること自体には、さほと重要な意味はない。


開脚前屈を妨げていた癖付いた回路の乗り換えには、意味がある。


でも、その乗り換えが、開脚前屈だけに活かされていたのでは、やはり意味は浅い。


乗り換えが、生活全般、仕事、対人関係、などに活きてきて、本当の値打ちが出ると思う。


常識の思いこみを外すと、「驚くほどの変化」を引き起こすことができる方法は思った以上にある。


けれど、それはあくまでも入り口である。


簡単にできることは、常識外れであれ、やはり簡単にできることなのである。


でも、そうやって、簡単にできることが解って、本当に時間をかけるべきものが見えてくるのだなと思っている。