自然な進化

1月19日の「背骨磨き」に端を発する「骨に注目」の2週間半が経過。


どの方にも、体内には「太刀魚のような薄く長い魚のようなゆらめきがある」に日々感動する筆者である。


それまでは何をやっていたかというと、昨年7月23日以来「くらげに学べ、くらげにおいつけ」とひたすら「上下縦伸びくらげ的運動」を土台に、ひたすら「からだの輪郭面の把握」と「全身の弾力」を追いかける日々であった。


ほぼ半年の実践の結果、急激に「背骨」が注目され、思いもしなかった身体の運動感覚と出会った。


という経過を見ていたら、まさしく「進化の過程」を自然にたどっているんだと解った。


くらげが、人類の直接のご先祖さまではないらしいが、何億年の昔、脊椎を持たず、海の中でうねうねと伸び縮み(上下運動)をくり返す生物の中から、脊椎を持ち、左右運動でゆらゆらと泳ぐ魚が生まれてきた。


進化の順番として、くらげの次は魚だ、というのは自明なことなので、昨年12月ぐらいから授業に取り入れる予定で、そういう発表もしていたのでけれども、何故か根付かずそのまま二ヶ月。


「皮下チューニングペアで柔軟促進法」をやっている中から、背骨の体感意識が急に明確になって、一言で言えば「誰の身体の中にも、魚が泳いでいる」。


その「体内さかな感覚」というのは、12月に授業に取り入れようと考えていた「魚体操」とは全然違っていた。もっと「ほんまに魚や」というものだった。「魚っぽいものをやろう」としていたのが、今は、「ホントに身体の中に魚がいるから、それを表に出そう」という意識である。


次の進化は両生類からは虫類のような、「魚の左右運動に、陸上の重力負荷が加わって、手足が発達しての捻り運動」ということは解っている。けど、きっと解ってないんだろうなあ。


くらげをベースに、魚感覚をひたすら追いかけていると、ふっと手足が生えてきた「ああ、とかげって本当にとかげだったんだ」なんて感動と出会うのだろうなあ。