キムラの時代だ 2
(昨日分につづく)
ということでこわばり部位ごとに徐々に特定できつつある「気抜けエリア」を探して、日夜せっせと意識付けしてきた筆者の二週間だったのでした。
こうやって書くことで二週間の変化を思い出して整理すると、ちょっと今までとは違うな、というところがあります。
今までは、違和感や異常感が一気に消失して、そのうちに特定のしつこい部分が、何割減かの状態でまた顔を出してくるという感じでした。
今回のは、いきなりいい感じになるというのもあるのですが、その効果が薄れてきた時に顔を出す違和感のある部分が、数日単位で確実に変わっていきます。新しい異常から順に処理していっているということなら言うこと無しですが、そんな感じがしないでもないというのが今のところです。
もう一つ、特筆すべきは練習方法そのものにいいものが見つかったということです。(実際は数年前にできたけどほこりをかぶっていたものの再利用)
それは、「自分で自分の気抜けを探して埋めるよりも、目の前にいる人を自分だとしてしまって、自分の違和感のある部分と対応する気抜けを探して、そこに気埋めをする」という方法です。
やってみると、もう一人で自分にコツコツ気をかけるよりも数倍どころでない速さで整いが訪れます。
この1週間いろいろなクラスで確かめましたが、モデルになっている人も直接触れていないにもかかわらずちゃんと狙ったところが楽になっています。もちろん、かけている人は全員楽になっています。誰かの元気を奪って整っているわけではないのです。
自分の身体をさっさといい状態に持っていきたいと希望する人は、せっせと目の前にいる人を使って、こわばりと対応する気抜けを探す練習・埋める練習をしましょうということになります。
他人の身体をさっさといい状態に持っていきたい(整体が上手になりたい)と希望する人も、せっせと目の前にいる人を使って、こわばりと対応する気抜けを探す練習・埋める練習をしましょうということになります。
この方法はほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとにいい方法です。
実物を見ながら、イメージ操作をする、という書き方をすると分かりやすいかと思いますが、そういう練習です。だから、電車に乗っている時など、前にいる人でせっせと練習できます。「人を見たら気抜けを探せ」状態です。「人のコリ見て、我がコリ治せ」状態です。
整体という人の変化を呼び起こす方法のレベルアップをはかるために、目の前にたくさんの人がいるのに自分の中にこもってじわじわやっていることの方が不自然だったんだ、という気分です。電車でも駅のホームでもかけ放題、練習のし放題です。
結局のところイメージ操作を鮮明にする方法なので、目の前に人がいなければ、イメージで分身を作ってそれにかけてもできます。
この「分身法」は二年前からできていましたが、今回は「鏡やガラスに映った自分」を使ってもできました。(私以外の生徒の方々もみなさん成功)なんせ「イメージ操作を鮮明にする」だけですから。
これで、化粧しながら身体調整もできれば、歯を磨きながら自己調整もできるわけです。
ところがこれにとどまらないのです。
人の映像さえあればなんでもOKなのです。
ということで「ミスターブレイン」の再放送の録画を身ながら、木村拓哉や綾瀬はるかを使ってせっせとセルフ整体をする筆者だったのです。
「だらだらとテレビを見て時間を浪費する」という時間が、せっせと身体調整に磨きをかける時間になってしまいました。
夜のフィギュアスケートの番組では、くるくるぴょんぴょん状態にかけるのは難しかったのですが、その分なかなかいい稽古になりました。
「人さえいれば自動的に練習が起動する」という回路をせっせと強化しているわけです。
なんせもっとも効率のいい稽古だという手ごたえなので、2011年はこれを道場のグループレッスンの「オフィシャルトレーニングルール」にする予定です。
タイトルの「キムラの時代だ」のキムラは「気」の「むら」のことです。
ここまで「気抜けの補充」ばかり書きましたが、気詰まりの抜きもあります。一気に進みすぎるのもよくないので、当分は気抜けで練習します。