坂本龍一と一戸建て木造仮設

毎日新聞の夕刊で坂本龍一氏が、原発や震災のことに関して語っている。


いい活動しているなあ、と思う。たとえば地元の木材を使って、一戸建ての仮設住宅を作って提供している。やることが具体的である。こういうのはいいなあと思う。とっても思う。


彼は「被災地を音楽で元気づけよう」に対して、あまり評価していない。音楽はそこまでの力はないとまで言い切る。世界のサカモトがである。


筆者もそう思う。音楽とかスポーツ選手とかの単発のイベント的な活動はあまりいいなとは感じない。


もちろん、絆の同志のみなさんも被災地で、祭りもやっている、イベントもやっている、花火や灯籠流しの裏方もやった。どれもこれも単発イベントであるから、じゃああまりよくないのかというと、いいなと感じるのである。


なぜなら、そのイベントをやるまでに、ひたすらがれきをどけ、ヘドロをかき、溝をほじくり、ブイを拾い、港を片付け、ホタテの貝を拾い、牡蠣の種付けを手伝い、炊き出し、仮設の表札をひたすら作り、仮設住宅へのシェア自動車の提供をしているのである。


そういう地味〜な活動をたっくさんやってきた人がいるから、生活環境が少しずつ少しずつ上向いて、結果として花火でも灯籠流しでもやろうという状況が生まれたのである。そして、そういう地味〜な活動をこつこつやっている人たちは、祭りでもイベントでも「本当に今やるべきなのか」「やっていいのか」ってたっくさんたっくさん考えて悩んでからやっている。


一戸建ての仮設住宅は、隣接していないから少々なら楽器もできる。提供した仮設住宅を訪れた坂本龍一さんに、ある女の子がお礼がしたいと自宅(の仮設)に招いた。その家には、このタイプの仮設だから持ち込み可能だったピアノが置いてあった。彼女は坂本龍一さんに「戦場のメリークリスマス」をお礼にと弾いたんだそうだ。


こういうのはいいなあ。


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四万十塾の木村とーるさんの炊き出しが、累計10万食を超えたぜい!


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