動きだしている

先日書いたように、整体を受けに来られる方々はもちろんのこと、進化体操を受けに来られる方々もレッスン前に寝てもらって、背骨を精査し転位を見つけ、体癖を割り出していくという日々が続いている。


体癖とはその人に生まれながらに備わっている「運動と感受性の偏り傾向」のことで、ざくっと10種類に分類される。


感受性が違うとは、要するに同じ景色を前にしても、まったく違うものを見ているということである。


上下型は遠く高くばかり見ているし、前後型は動くものばかり見ているし、開閉型は何もないところを飽きずに見ている。


言い換えると、上下型にとっては近くや低くにあるものはないも同然であり、開閉型はものがあってもなくても関係なくて?前後型には動いていないものはないも同然ということになる。


体癖論を理解することで、自分と他人は同じ景色を見ても同じ景色を見ていないということを知るだけでも、人間の世界からもめ事を減らす効果はありそうなので、ちゃんと使える形で整理して近い将来ぜひ発表していきたいと思う。


他人を見て面白がっている私であるが、人のことを面白がってばかりいる場合ではなくて、セルフコントロールにちゃんと使いこなさないと体癖を割り出す意味がない。


前後型の私は、動いているものばかり見てしまうわけだけれども、つまり「動いているものを感知すると、行動につながる」ということになる。


なるほど、被災地に行くと普段の2倍3倍それ以上平気で活動できてしまうのは、被災直後は混乱して長期の見通しなんて皆無で、みんなが必死に動いている。だから、それにぱっぱと合わせて自分も動くというのが、自分の体癖特性に合っているからかもしれない。


人が来るのを待つとか、人を動かそうとするとか、計画を立ててそれにそって進めるというというのは、きわめて不得手だったんだ私は。(50年以上生きていても、そういうことはわからないらしい)


というので、動いている物事や人の動きを見て、それに触発されて動き出している自分の動きを見つけてはそれに乗っていくということを思いつき実行し始めた。


するとたちまち3月の合宿の概要が決まり、スタッフが決まり、募集戦略が決まり、プログラムまでさくさくとできてしまった。


動き出すとおもしろいもので、数年会っていない和太鼓奏者のO田さんから、「週末にアマチュアボクシングのトップクラスの人とレッスン受けにいくからよろしくね」というメールがきて、レッスン+研究整体の話がまとまってしっまった。


さらに定期的に出張整体を入れていた時間帯に空きができたので、新開地のY田道場で急遽整体の特訓会を入れて、終えて板宿のMさんちに出張に行き、とって返して六甲のサラシャンティのセラピールームで、整体を始める前に進化体操をしてコンディションを整えていたら、昨日噂していた月経血コントロールのH先生が目の前に立っていて、3分話をしたら次回以後の新大阪健康道場の月経研究会=子宮になって生理を考えるワークに参加されることがほぼきまった、という具合にめまぐるしく動く。


ちなみに、H山さんと出くわしたのが、月経と関係の深い鳥体操(骨盤開閉運動)をしていた最中だったというのがなかなかに意味深いのである。


さらに加えると、この隙間いけるぞ、ここも動けるというので、今週だけで出張5件(過去は多くても週2件)に出稽古一件。


というような速度で、この24時間内にここに書ききれていないほかのことも含めてさまざまな新しい展開が次々に起こり、最近のレッスンのコツとして伝えている「自覚=認識が、変化や作用を促進する」を生活上で深く実感するのでありました。

・・・・・・・・・

TY式生活仕事改善術はこんどの日曜日1時〜5時です。