遠路はるばる

ボランティアベース絆が、まだその名前もなく「南境生活センター」「生活センターの連中」だったころの仲間、山梨の清里のタカさんがはるばる道場に来てくださった。


蛍光黄緑のど派手な防寒着の背に、墨痕鮮やかに(うそ、マジックで)「痛くない整体」「いつでもどこでも誰にでも」と大書して活動していた3月4月の石巻。タカさんは、「いっぺん受けてみたいなあ」と思いつつ、「いえいえ、被災者優先、ボランティア同志は重症者優先」と遠慮され、ブログに書いた「3月合宿に参加しよう」と思いたたれ、いきなり合宿もなんだから、一度道場で受講します、と今回の来阪になりました。


最近の石巻の活動で仕入れた「空撮石巻 被災の前と後写真集」に、三陸産とろろ昆布、さらには木の屋の「ながす鯨の缶詰」に地元山梨の銘菓信玄餅の心温まるお土産の数々。


相前後して、和太鼓奏者、「大阪dadada団天鼓」の0田さんが、佐賀県のボクサーK本さんと来道場。


O田さんは、昨年の5月、石巻渡波の明神社のお祭りに太鼓がない!何とか太鼓を!って時に、急遽かけつけて演奏できないかとぎりぎりまで動いてくださった方だ。結局正規の公演と日程時間が詰まっており、むずかしかったが、天鼓さんはその後日を改めて石巻に行き、太鼓で元気づける活動もされたそうだ。


というので、せっせとみんなで進化体操。


くにゃくにゃくになってレッスン終了。大阪でテニスのレッスンがあったY田君も駆けつけ、テニス・和太鼓・ボクシング、ジャンルを超えた「いい動き」の研究会。


ナチュラルな動きになった時のパンチや、意識でがんばって打った時の比較、背骨を波を通して打つのとそうでない時の違い、体癖で凝り固まりやすい意識点と、そのこわばりを解除する方向の意識の持ち方のいろいろを試させてもらう。


階級で全国の五本の指には入るレベルの実力なので、もともと怖いパンチなのだけど、それでも意識のこわばりを解除したり、体のこわばりを解除していくと、ほんとーに怖いパンチになる。もともと練習の積み重ねで、実際よりも高いレベルまで行っているのにかかわらず、意識がそれをそこなっているんだということを実感。


タカさんに念願?の整体をさせてもらって、さらに夜の稽古。終了後18番で「大阪ナンバー1」(って看板に書いてある)のたこ焼き「十八番」に行って歓談。


みなさん、遠くからありがとうございましたの一日が終わりました。