連載33回 後方支援

東日本大震災ボランティア活動記録


「本職でボランティア」


連載33回目


第2章 後方支援


4月22日から4月末ごろ


 帰ってから考えたことは、どうやったらチームが一日でも長く存続できるかということだった。ボランティアは時間や経費をそれ相応のやりくりをして現地にとどまっている。また、たまたま長期世界旅行の途中とか、失業中で次の仕事を探している人とか、季節的に忙しい時期がある時期に集中している特殊な職業なので、たまたま今は来れているというような人が中心に座ってくれているので存続できているのである。


リーダー役にもなると携帯の通信費だけでもばかにならない。5月の請求を見てびっくりした。車で来ているメンバーは、黙ってずっとガソリン代を負担している。そのあたりを改善することができないかと思って、4月末に活動OBに送ったのが以下のメール。


もちろん、今野さんには事前に打診済みだ。

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整体チームOBのみなさんへ



整体チームが発足して一ヶ月がたちました!


現地調達寄せ集め組が、石巻だけでなく、気仙沼陸前高田方面(採澤組)、さらには岩手の遠野から沿岸部へ(高木さん組)まで同時に活動しています。すごいです。現地組さん、ほんとにほんとにお疲れさまです!。


そして、石巻のボランティアNPOの中でも、情報収集部隊としてもその存在感が増しているようで、さきほどナベちゃんから送られてきた最新の報告書のフォーマットなんてそれはそれは立派なものでした。どんどん整理された避難所の最新情報が集積されているようです。ほかのチームからも一目おかれつつあるみたいです。


再出撃を考えている方も、このチームがあるとないとでは、情報も効率も成果もモチベーションもまったく違ったものになることはおわかりだと思います。


そこで、OBのみなさんには、チーム存続のために力を貸してしていただきたいと思います。


長期滞在組ががんばってくれていますが、GW以後など中核メンバーの帰宅・減少が予想されます。下手するとチーム活動消滅ということだってありえます。
そこで、たとえば石巻在住で職場の閉鎖が決まって失職中の今野さんを専従の職員として迎え、OBが経済的に支えていくという仕組みはどうでしょう。


一口5000円なら、20人(20口)で支えれば10万払うことができます。これぐらいなら可能じゃないでしょうか?


さらに20人増えたら、事務局みほちゃんとかリーダーナベちゃんなんかにも経済支援できるんじゃないでしょうか。


さらに集まれば、「空いてる部屋を使ってもらっていい」という個人宅に家賃を払って住まいを確保するというのはどうでしょうか。南境の生活センターもずっと使えるわけではないし。


個人じゃなくても、チームで参加されたところとか、お店で参加されたところだったら、そんなに負担にならないと思うのですが(^_^)v


ということで、ご賛同いただける方が、一定数になったら、現地組に話してみますので、一口でも二口でもご賛同いただける方はご返信下さい。


もちろん、ご自身の活動費用が必要でこの話に乗れない場合もぜんぜんお気になさらないで下さい。


現状の活動は少なくても仮設住宅が立って、避難所がなくなるまではなんとか続けたいと思うのですが。逆に言えば、そんなに長期間払い続けることもできないともいえます。ざっとあと半年でしょうか?わかりませんけど。


みなさんの周りで、整体チームOB以外でもご賛同いただける方がありましたら、歓迎です。


お返事お待ちしています。

整体チーム世話焼きさん 
津田啓史


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幸いにして、複数の方の賛同を得ることになり、整体チーム応援基金は5月中旬に発足することになる。最初の記帳の段階では、まだ振り込まれた金額は10万円にも満たなかったのだが、事務局みほちゃん、感動して泣いていたとなべちゃんから聞いた。


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