偶然だらけだ世の中は

※この黄色のガムテープを見ると、スイッチが入ります。同じような人が全国で何百人もいるんでしょうね。





にんにこ和歌山のみなさんが主宰する「にんにこニコニコ夏休み」。


昨日に引き続き、加太の少年の家に開催中。会場のこちらまで和歌山市内の自宅からわずか30分で行けます。石巻まで二日がかり、那智勝浦まで4時間かけて行っていたことを考えると、なんとありがたい距離です。


水害の現場でも仕事がら、あまり力仕事ができません。一日中スコップなどを握ろうものなら、商売道具の手のひらの感覚がどうなるかわかりません。だから、被災地でもひたすら整体させてもらっています。


そして、朝起きるのに苦労していた腰が痛みを忘れて起きることで、首やら肩やらの不快感が軽減されていることで、このにんにこの夏休みが、さらに没頭して楽しめるお手伝いができればと、それぐらいの思いで手を当てさせてもらっています。


【感動のややこしい話?】


登場人物のみは正しいけれど、時間の前後などはかなりいいかげんだけど、大筋は合っているので、まあいいかって話。


7月ごろの話。なんの用事があったのか車屋とーるが国会議事堂のあたりを車で走っていて、道を間違えた。ら、目の前にウッドハウスを積んだ軽トラの屋台か。旅商人コーヒー屋のタクである。何でも、タクも道を間違えてうろうろしていての偶然の出会い。


で、次はどこでの話かは忘れたけど、カメラマンのりょうしゅう君というのと知り合った。で、りょうしゅう君の東京での住まいを聞くと、東京にトムが来た時の出没地域とダブっていた。ので、トムというこういうおもしろいやつがいてと話をしたら、本当に飲み屋で一緒になった。(そのお店はトール君が紹介したのかもしれないけど)


で、りょうしゅう君はトムと飲んだ。で、そこで夏休みの「にんにこキャンプ 和歌山」のことを知り、7月にりょうしゅう君が北海道にヒッチハイクで行くという話に対しては「ベルディこと石部竜太君という、これまたボランティア仲間の変なやつがおって、7月の始めから日本全国の原発をたどって、サッカーボールをドリブルしながら北海道を歩いているはずだ」という話を聞いたのであった。


そして7月。「まさかそう都合良く、広い北海道で会うはずがないだろう」と思っていたにもかかわらず、あっさりと石部君と出会った。ベルディというのはボランティアネームのようなもので、北海道では名乗っていなかったにもかかわらず、ドリブル縦断中の大のぼりを立てて歩いているベルディに


「ベルディさんですか?」


「なんでその呼び名をご存じで?」


「東京でトムさんに聞きました」


意気投合した二人は一日を一緒に過ごし、いろいろな話をした。


ベルディの首には「闘魂」と染め抜かれた日本手ぬぐいが巻いてあった。


「いやいや、この闘魂手ぬぐいは、那智勝浦で一緒に水害被災地支援をやった整体やっている津田さんという変なおっさんがおって、(このあたりの会話は全て推定)大阪の心斎橋に同じ那智勝浦の現場で働いた爆発という変なにいちゃんがおって、「バー俺」という飲み屋をこの春にオープンして、そこで僕の壮行会のような飲み会をやってもらった時に津田さんが来はって話をしたら、実は31年前に、僕が北海道最北端の宗谷岬を出発予定にしている同じ7月1日に宗谷岬を出発して日本縦断をやりはってという偶然がわかって、その完歩記念につくった手ぬぐいをもらったもんやねん」


というような話をしかと聞いたそうだ。


で、旅を終えた彼は、ふらふらとにんにこキャンプのボランティアスタッフとして参加してしまっていたのだった。


そして19日に、私が加太青少年の家に、整体用のマットを担いで赴いて


「おー、ワラビーやんけー 元気そうやんけー」


などと話をしていたら、よこをりょうしゅう君がふらふらと通りかかったので、ワラビーが


「彼は北海道でベルディに会ったんですよー」


と紹介してくれて、ベルディの話にも出ていたおっさんが、目の前にいたという次第だったのであります。


ベルディ君、北海道での50日を終えて、いよいよ本州に入り、大間の原発建設中(作業は中止中)の原発に来ております。


ちなみに、19日のベルディのFBをのぞいたら、昨年5月の石巻で北海道からスタッフ生徒を連れて石巻入りして整体チームで一緒に活動した「校長」(整体学校の校長だったから)こと斉藤さんが、ベルディと一緒の写真をアップしていて「感動の再会」とか。あらら、校長とベルディも知り合いだったんかいな。


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福島のみなさんへの整体中。別段こちらからいろいろと話を引き出そう、聞きだそうとすることはしなかった。ただ、日常を聞くだけで、やはりとんでもない状況だということは迫ってくる。


福島までのお迎え添乗員だったおざやんの話も「うーん」だった。ここで文字にするとおざやんの言いたいニュアンスが違ってしまうおそれが大きいので詳しくは記さない。けど、「うーん」だった。


貴重な機会を作ってくださったにんにこのみなさんに感謝。



福島からのみなさん、今日火曜日の夜は、昨日みんなで手作りしたぶっとい孟宗竹のジャンベ(おざやんが本職で作れる!)で、太鼓叩いて楽しく踊っている予定。明日は和歌山を後に福島に帰る日です。


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車屋とーるは、和歌山からの帰路、宇治に立ち寄る予定。にんにこからもすでに先遣隊が出ております。