連載43回 現地立ち上げNPO ほか
東日本大震災ボランティア活動記録
「本職でボランティア」
これは昨年5月に、宮城県石巻市の災害現場でお会いした「過去の災害救援からの経験豊富なボランティア」「さまざまな本職を活かして、被災者に喜ばれる技能・職能ボランティア」のみなさんの活動を、「こんな活動もあるんだ、こんな活動をしている人もいるんだ」ということを多くの方に知ってもらいたいと、大急ぎで本一冊分ぐらいの分量を書き、筆者の関係者にお配りしたものです。とにかく一日でも早く多くの人が読み、被災地にさまざまなプロが駆けつけてくれればという思いで書いたため、内容には筆者の独断や偏見、認識不足や事実誤認も含まれていることをお詫びいたします。
連載43 回目
現地立ち上げNOP
石巻には数多くのNPOが駆けつけてきており、その数には驚くのだけれど、わが整体チームと同じように現地で立ち上げて継続しているチームもいくつかあるらしい。
泥出しチームの石巻アモールというのもその一つ。いつも代表の原田豊さんが渋い声で「本日の状況、大街道地区着手14軒、終了8軒。継続6軒。すべて人力です」などとと報告している。作業ボランティアだけでなく、情報収集および迅速移動などのバイク部隊などもあるんだそうで、てっきり原田さんが代表をつとめる「もともとあったNPO」だと思っていた。
喫煙所で原田さんを「立ったまま整体」する機会があり、話をしてみると、実は団体はご当地立ち上げで、しかも原田さんは二代目であるとのこと。原田さんは自動車修理のお仕事を無期限休業?して活動していることなどを聞いた。ちなみに初代は「より困ったところを探して、バイクに乗って北へ向かった」とのことだった。
けっぱれアモール石巻。
※原田さんは、現在も石巻で活躍されています。
チームお一人様
石巻災害復興支援協議会所属の各団体には、ピースボートやメイクザヘブン(めぐみジャパン)とか大きい団体(他にも大きそうなところはあるんだけど、よく知らないのでごめんなさい)もあるが、ごくごく小さい団体もある。
団体の大小はあるから一日の動員力なんていうのにも格段に差がある。しかし、協議会の中で格上格下のような扱いを受けたり見聞きしたことはない。一つの現場を複数の団体が共同で片づけることはあるけれど、どこかの指揮下に入るというのではなく、お互いにできることを持ち寄るというスタンスだ。整体チームだって「○○に行ってくれない」と打診されることはあっても、「こうやるべきだ」なんて上から目線で話をされたことは一切ない。
だから、分科会といってもその時点でたった一人しかいないという場合もある。私は「チームお一人様」と呼んでいる。仙台の人で石巻にせっせと通っているなべちゃんこと渡辺弘明さんもその一人。彼はたった一人(の時が多い)のキッズチームである。
でも、何かをやるときには、いろいろと協力する人が現れるようで、女川の子どもたちを市内に連れてきてサッカーをやったり、どこかの小学校の卒業式を手伝ったりしていた。卒業式の時は、協議会参加者が折り鶴を折るのを手伝ったりしていた。
たった一人でも継続している人がいるから、イベント的に子どものケアをしたいと思って現地入りする人や団体があった時に、情報が得られ、現地の人とのコンタクトが得られるのだ。
※その後、ナベちゃんの移動図書館をやり、協議会のスタッフになって、昨年9月の和歌山の水害の時には、那智勝浦にも駆けつけてくれました。
もう一つのチームお一人様は医療チーム。「JIM NET」の看護士、川添圭子さんだ。もちろん医師の被災地活動はさまざまなドクターが駆けつけてやって来ていて、心理療法士と組んで避難所のケアをやっていたお医者さんもあれば(後日実はニセ医者だったことが分かった。このニセ医者、実は整体チームにもいらないちょっかいをかけていて、私も貴重な活動時間を奪われた被害者である。ははは)被害のひどい地域に臨時の診療所を開設した団体もあった。が、いずれにしても継続してずっとというところはない。(断続的連続はあったようですけど。認識不足ならごめんなさい)
川添さんのジムネットというのは、医師で作家の鎌田實さんが代表を勤める、日本イラク医療支援ネットワークだ。
川添さんはイラクに駐在していた人なのだけれど、年度末の会計報告で日本に帰国していたところで震災にあった。すると、即「被災地入りして、医療ネットワークを構築すべし」という指令が下り、3月中旬・東北自動車道もまだ開通しておらず、ガソリンもろくに出回ってなかった中を、レンタカーを借りて一人被災地入りしたという。そして
「私の仕事は初動のネットワークの構築のはずだったのに、そのまま現地駐在、一年ここで活動っていうことにいつのまにかなっちゃってんのよー」なんだそうだ。
河北支所と連携して、今日も在宅の高齢者の医療支援に走り回っているはずである。
※その後、ジムネットは退職して、「地域包括支援センター」のスタッフとなり、保健師としてご活躍のご様子です。
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【おしらせいろいろ】
トムは、阿蘇市に残ってボランティアセンター閉鎖後の、でもまだまだやることがたくさんあると活動継続中。地元密着でがんばっています。
彼のブログ トム吉の災害ボランティア
http://ameblo.jp/tomkichige/
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とっぴーさんと仲間たち?も宇治市の現場継続。さらには東北へ最後のボランティアバス9/14〜17日を企画中。
東北へのバスはこちら
ダッシュ隊大阪 http://www.dash-osaka.info/index.html
宇治市の活動はこちらから
広済衆 http://ameblo.jp/namunamuboy/
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【新大阪健康道場】
進化体操を合宿で身につけてみませんか!
http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11338348571.html
定期レッスンでという方は新大阪健康道場へどうぞ
進化体操のブログ、「進化体操を始めるとどう変化していくか」をまとめました。
http://ameblo.jp/sinkataisou/entry-11350950514.html
新大阪健康道場10月スケジュールをアップしました。
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