現場を見てから

橋本市長が学科廃止とか、入試の中止とか、教員の総入れ替えとか言っている桜宮高校の体育科。


夕方のニュースの「アンカー」でキャスターの山本さんが、桜宮の生徒7〜8人と実際の学校生活がどうなのかということをじっくり聞いたそうだ。


山本さんは現場を歩く。東北の震災現場も数日入った。那智勝浦の水害の時には被災地をずっと歩いているのと実際に何度もすれ違った。



橋本さんの言説に現場が出てこない。思いこみと決めつけで方向性を決めているニュアンスが強い。ここに強い抵抗感がある。


被災地でも、それこそ原発だって現場の状況抜きにして話が進んでいる。


私が初期から長期入った被災地でも、もっとも死傷者が多数出てしまった現場に、ほどんど行政の上の方の人の姿がなかった。業を煮やした住民の1人が、課長級から首長までに強烈に呼びかけて、実際に一緒に現場を歩いて、少し事態が変わった。


山本さんが聞いた学生の話は、橋本さんが否定する桜宮高校のイメージとは全然違う。


頭脳主導のプランは死んでいる。