1 愛の爆弾 2 キスして 3 ヘビロ 阿波踊りのBGMとして


「HAPPY 阿波踊り」なる動画を見た。


アーチストは知りませんが、「HAPPY」という曲を阿波踊りの編集動画のBGMにしちゃったら、ぴったりで笑える、というようなもの。これはこれで楽しいので、一度ご覧になってください。


と書いておきながら筆者は、HAPPYの曲のバージョンは最後まで通して聞いていないのである。一分弱聞いたところで「おもろいのはわかった、でも阿波踊りに合う曲はHAPPYだけないはずや」との天啓(笑)が降りて来たのである。


そこでアイポッドを取りだし、合いそうな曲を片っ端から動画にかぶせて見た。


最初にヒットしたのはAKB48の「ヘビーローテーション」である。良く知らない洋楽をBGMにするのに比べて、格段にこっちの方がいい。後半の舞台上の女性阿波踊りチームの踊りの部分なんか、AKBの「振付」よりもよほどこちらの方が上ではないか、と思うぐらい見ていて楽しい。


あんまり楽しいので、繰り返してみているうちに、踊り手の動きの見え方が全然違うことに気づいた。無声よりはHAPPY、HAPPYよりはAKBの方が踊り手の動きが見えてくる。うまい下手が格段に差がついて見えてくる。これにはびっくりした。そして、今までも目にしたことのある阿波踊りの動きというのが、こんなに高度でこんなに楽しいものだったというのがぐんぐんと飛び込んでくることに感動した。


さらに曲を探していくKOH(柴崎コウ)の「KISSして」がヒットした。笑った。♪ちゅっちゅっちゅるるるー


さらに追及していくとビーズの「愛の爆弾」がヒットした。さすがビーズである。表題の
1 愛の爆弾 
2 ヘビロ 
3 キスして

というのは現在のところの筆者の個人的なぴったり度、感動度合いランキングである。


これは、いくら書いたものを読んでもご理解いただけないと思う。だまされたと思って、いろいろなBGMをかぶせて見てほしい。とにかく収穫の多い遊びというか実験だった。


見えていない、あるいは見えていると思い込んでいる動きが「J-POPをBGMにする」という物差しを当てて聞くと、とたんに見える。見え方が変わる、感動するのである。HAPPYがBGMだと肘より先や、ジャンプする上下幅を見てしまうのに、J−POPになると体幹が見えて来て、肘が見えてきて、ジャンプをしてもあまり変わらない腰の安定感が見えて、ねじらない動きが素敵に見えるのである。


洋楽BGMだとそうはいかないのである。英語を理解しない筆者だからJ-POPが効くのかもしれない。歌詞が日本語だからかもしれない。洋楽ぽくしても、日本人が作ったアップテンポな曲は、いくらポップやロックの拵えをしていても、日本人的身体運用を誘引するのかもしれない。


読者のみなさんはあまり興味はないかもしれないけれど、筆者にとってはBGMを変えるだけで情報収集の感度が変わる、感度が上がる、これだけでもう十分、何か月試行錯誤を楽しめるのである。