【あなた、ずれてますよ!】

重症とは言えませんが、腰痛がきれいに治りきらない人がありました。

その方があることをしたとたんに、日常の動作の中で感じていた違和感がいきなりなくなりました。食器洗いや掃除機かけの中腰などの時にあった腰の痛み、違和感がいきなり消失しました。


ある「意識のずれ」を修正したのです。正確に言うと「意識と実際のからだのずれ」です。

こう書くと難しいのですが、実際の「修正作業」はものすごく簡単です。(最初だけは人に手伝ってもらった方が分かりやすいです。ずれとは何のことなのかが分かればあとは簡単です。)ただ、その簡単に気づくことができるずれを何十年も、あるいは一生引きずって不調をかかえるなんてとてももったいないことです。


ずれというのはどういうものか、簡単な実験をしてみて下さい。


1:目を閉じたまま、曲げた腕を胸から少し離れた場所に出します。 

2:そして、その曲げた腕の形を見えているかのように思い浮かべます。実際にここに肘がこんなふうに見えて、ここで手首がこれぐらい曲がっていて、手のひらがこんなふうに見えている、という景色です。 

3:実際に首を動かして「肩はこんなふうに見える、肘はこんなぐあい、手首と手のひらはこんなふうに見えている」というのをそれぞれ思い浮かべてください。

4:それでぱっと目を開けて実際と比べてみます。すると思い浮かべたところに肩やひじや手首や手のひらがありません。「ずれていません」という人もあるかもしれません。


ただし「ずれていません」にも二種類あります。

一つは身体運動のかなりの達人の場合。

この場合は腕・肩・背中などにはほとんどこりもこわばりがない、という人です。動いて疲れず、スポーツの上達も早い。


こわばっているにもかかわらず「ずれていない」という人は、目を開けた瞬間に自分がさっき思い浮かべていた景色と、実際に見えている景色を瞬間的にすり替えた人です(笑)こちらの方がたちが悪い。そして修正することでものすごく体調が良くなる可能性を秘めている人です。


簡単な修正法は次回で紹介します。