お薬代年間10兆円

2016年2月14日の読売新聞朝刊に小さく出ていた記事です。

昨年の医療用薬品の売り上げが10兆円を超えたという記事です。

医療費の抑制のために、厚生労働省は売れ行きが良かった新薬の値段を下げるのだそうです。


うーん。
何か違う気がする。

1億3000万の国民が10兆円をお薬代に使っている。一人当たり年間8万円使うことになる。夫婦と子ども三人の我が家では年間40万円ということになる。

世の中には、本当にその薬があるおかげで生命を永らえたというような難病に対するすばらしい薬があることは承知している。また薬の開発には時間も費用もかかるということも見聞している。

だけれども、どの年間10兆円という薬代が、日本国民の健康増進活力アップ、底力の底上げに寄与しているような気がしない。

売り上げベスト3は抗がん剤・高血圧・糖尿病。

抗がん剤で見る影もなくやつれて、衰弱していった知り合いはたくさんいる。一方ではがんと診断されて治療を受け、社会復帰している人もあるから、効果があるとも言えなくない。

しかし、知人で腎臓がん即摘出手術必要と言われたまま、20年間ほったらかしにして、今も元気に断食道場のおやじをしている人がいる。甲状腺がんと診断され、最初こそいろいろと自然な治療を追いかけたけど、めんどくさくなって放置して10年。なんの問題もなく生活している人もある。

すると、抗がん剤治療でよくなった人というのは、放置していてもよくなった人だった可能性もある。


高血圧に関しては、高血圧と診断される基準値がどんどん下がっている。診断されると降圧剤を処方されるから、売り上げ二位もうなづける。しかし、脳卒中今も死因のベスト3から外れていない。高血圧の薬を飲んで健康になったわけではない。

記事を読む限り年々この金額は上がっている。年々病気の人が減るなら、この金額は悪くない。しかし、年々増えているということは、薬をせっせと飲んでも元気な人は増えないということである。

だったら、この金額の何分の一かで、薬を飲まないで健康度を上げるにはどうしたらいいかを研究した方が国民全体としてはメリットが大きいと思う。年々薬を使わないで済むようになるというのが、医療の望ましい方向だろう。

行政が財政破綻してしまった北海道の夕張市の話です。公立の病院も立ちいかなくなって地域医療が崩壊した。すると、病気の発症率が下がってしまった。小さいけれどもそういう実例もある。

ここまで書いたら、Facebookの別の人の記事で、2013年度の医療費全体では40兆円だということがわかりました。お薬で10兆、そのほかで30兆ということですか。

筆者は基本的にまったく病院に行かない。唯一行くのが歯医者である。その歯医者も

「ちゃんと正しく磨いていたら、少々の虫歯がすぐに悪くなることはない。治療はできるだけしない。けずらない、抜かない。まずちゃんと磨いてきてから次の段階に行きましょう」

と言い切り、できるだけけずったり抜いたりの治療をしないで、本気の歯を可能な限り残すことを考えている先生のところである。

あいうべ体操という口と舌の環境を整える部位体操がある。発案者はお医者さんである。ほとんどの投薬が、病気の根本原因を解決改善するために役立っていないということを認め、口呼吸による免疫力低下、鼻呼吸による改善=病気の根本原因の改善 を部位の体操として提案している。

このお医者さんも、患者さんにできるだけ薬を出さないで、診察室で「あーいーうーべー」と患者さんに指導されているらしい。

糖質制限食の真実」も面白い。金科玉条のような糖尿病のカロリー制限を、最新の知見にもとづいて「意味ない」と一刀両断されている。

お医者さんの方も変わりつつあるような気がする。

意味のない大量な投薬、根本原因を改善しようとしない医療、目先の治療で結局は悪くする、そういったものをやめようという兆しが出始めていると思う。その流れが今後メジャーになっていくことを望む。

10年20年先に、2015年が「不健康を招き、治癒を遅らせ、国家財政を圧迫する意味のない医療のピークだった」という未来を作る一端を担いたい。それなら市井民間の自分たちにもできることがある。たくさんある。山盛りある。




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