272話 こりもこったり20年 2
2月4日の続き。
というわけで呼吸困難あやちゃんは、快気法をやって呼吸困難から回復したのだった。先に書いたように、自分で設計をしない快気法の場合は、いつ終るか分からず、時間は長くかかる傾向にある。
ということで、ホロンPBIのオフィスには少々遅刻してしまった。数名の受講者の中には「コンビニの店長をやってます」という方がおられた。何でも
「中学校の時から左の肩胛骨のところが凝る。何をやっても取れません」
とのことだ。今30代なかばとのことだから、肩こり歴20年ということになる。歴史と伝統のある左肩胛骨肩こりなのである。
「体に右にねじる傾向があるのではありませんか?」と答える。内相を感応で調べるとやはり右側に捻れたい体が読み取れる。
別のこの方(Tさん)は正面から見ても捻れている訳ではない。しかし気は右ななめ前に出ていて左側はお留守になっている。
Tさんから見て右側に立って話し掛けると、表情もなごむし話が通る。しかし左側から話し掛けると聞きにくそうで話が通る感じがしない。ご本人も左耳はよく聞こえないと言う。
ということでにこにこマッサージ初体験の方ばかりだったこの日は、肩と肩胛骨のみ6ポイントをていねいにやった。
首から肩にかけての上のラインは前後に開く
肩胛骨と肩胛骨の間は開く
胸は開く
胸骨は締める
肩胛骨のふちは締める
肩胛骨全体は寄せて下げる
ざっとこの程度。
やったのはこの日初めての人同士。秘伝のつぼがあるわけでなく、特別な器具を使った訳でもない。
「手のひらがよろしおまっか、指の方が気持ちよろしか?」
「強さはどないしましょ?」
「もうちょい早くします?遅くします?」
と相手の感受性に沿ってさするかつまむか。
Tさん、20年来の肩こりが見事に解消されたようで、まことに感動して頂いた。講師冥利に尽きるのである。
ということで11日の一日講習会にはTさんも参加。
でも、これでもう一生肩こりとは縁が切れますなんてことはないでしょう。体にしみついているものは、それほどぱっぱと無くなりはしません。でも従来の方法では呼び起こせなかった変化をものすごく簡単な方法で導き出せたのは事実。
これからの毎日は20代よりも10代よりも若返った新鮮な体ですごしていただけるものと思います。ご健闘を祈ります。