279話 文語体 

毎日毎日欠かさずこうこつと、という訳では無いが、講座の内容や日々の発見などを「講座記録研究日誌」というようなものを大学ノートに付けている。

で、最近唐突にその記録を文語体で書くようになった。

この日記は(最近のことだけど)書く時間は10分のみ、と決めて横にキッチンタイマーを置いてパソコンのキーをぱこぱこ打っている。

したがって厳選に厳選を重ねた一言異一句を、推敲に推敲を重ねて書きしたためるというような内容は書いている本人も決して期待していない。

頭の中をぱかっと割るかわりに、時間限定タイムサービスどどうの勢いでとりあえず今頭の中にあること指の運動を通じて出てこーいというようなものなのである。(だからと言って『自動書記』とでもいうような霊的なものではない。誰もこの内容でそういう誤解はしないわな)

したがって、むだが多い。「親知らずが抜けたら心身の状態が変わったような気がする」、というだけのことを4日にかけて連載したりする。

こういうことを書くと毎日アクセスしてくださる貴重な読者の方にたいして失礼かな。でも津田が体験して感じて、結果頭の中にあることではあるので、御容赦願いたい。

そうやってキーボードから大量の情報を入力できるので、ノートに書く速度というのが遅く感じられる。あれもこれもと書いていたら時間がない。でもその日にあったことで、後々見直して、ああこれがこうしてこうなって今に続いているのね、というようなことを、書き残しておきたいと稽古日誌について思うのである。

たくさん書かないでも、情報をそこに盛り込みたい、そういうことを思っていたら文語体になったのである。(ちょうど今キッチンタイマーが鳴りましたので今日はここまで)