284話 気分一新 春だぜ!

こういうことを書いても、大半の読者はわが、ミュート大阪健康道上をご利用頂いていないので、何の関係もない話でしょうが、嬉しい話なので書くのである。

今日は道場の壁紙の張り替えを済ませた。
とてもいい仕上がりで嬉しいので日記にも書いてしまう。

済ませたといっても私がやった訳ではない。内装屋さんが張り替えてくれた。張り替えてくれたと言っても、無料でやってくれたわけではない。万単位の料金をお支払いしてやってもらった。

しかし、今回の仕事は安い!と思った。

前の壁紙は実にずさんな工事だったらしい。数年で浮いてきて、べろべろはがれだした。

今回の内装の業者は摂津市千里丘の「インテリア工房 イチロー」さんである。社長さんが本当に一郎と言う名前なので、社名も「イチロー」にしたそうである。わかいやすい。

一郎社長の年齢は30代と見当がつく。誠実そうだが、髪型というか毛髪量は、イチローよりチチロー寄りである。

一郎社長いわく、「このあたりにこんなふうに接着剤をちょちょちょと入れておけばこういうふうにはなりません。」

道場の壁紙はおよそオープン二年ほどで剥がれ始めたように思う。手抜きだったわけである。

今度はおそらくそれよりも持つだろうという予感がずんずんとする。

前は真っ白なオフィス壁紙だったので、今回はうすい茶というか、落ち着いた色のものにしてみた。新しい畳とマッチして、「おお、これぞ和の空間!」というものに変わった。

畳と壁が新しくなると、それ以外の家具やら調度品が実にずさんだということが私にも見えてくる。整理整頓が出来ていない、と言う事実が突きつけられる。

販売用の本と貸し出し用の本が同じ本棚に並んでいたりする。しかし会員の方は上手にそれを区別して、貸し出し用の本は貸し出し用紙にちゃんと記入して借りていかれる。販売用の本はちゃんと料金を払って買っていかれる。いまだかつて販売用の本を借りて帰り、貸し出し用の本を買って帰った人はいない。(ただし、貸し出し用の本を借りたまま来なくなってしまった人はいる。おーい、大事な野口晴哉先生の本なんだから、はやく返してね)

そういう賢明な会員の方に甘えて、ごちゃごちゃなまま来てしまった。

片付きかけてくると、ごちゃごちゃと物を出していたらいけないのね、ということが理解できる。

あれもこれも、というのは結局どれでもない、ということなのだ。ということが理解できる。

「シンプル イズ ベスト」ということが理解できる。

それは道場の運営そのものも暗示しているようにも感じられる。ちょうど、道場の運営方針そのものも、一点集中突き詰めていこうというものが浮上してきた時期でもある。

もやもやと渾沌としたものから、おぼろげに形になるものが現われてくるような、そういう手ごたえなのである。